『ウチの「○○」を買うのは、(こんな)人です。』

こんにちは!「ことのは塾」のやまなしです。
モノやサービスがあふれる現代では、ただ「この商品はこういうモノです」、「ウチのサービスはこういうサービスです」と伝えるだけでは、なかなか買ってもらうことは難しくなってきました。
そこで注目されているのが、商品説明を「物語」=“ストーリー”で語ろうという伝え方。
ただの商品説明ではなく、「こういう人が使っています」、「こういう時に便利です」と、物語のように伝え、
それを読んだお客様に「なるほど、そういう使い方をするのか」、「それがあると、こんな風になるのね…」と、その商品がある生活を“疑似体験”してもらうことを目的とします。
「私の部屋にあったら、どんなにステキだろう…」、「ウチの息子にプレゼントしたら、きっと喜ぶだろうな…」とリアルに想像してくれれば、現実の生活でもその商品、そのサービスが欲しくなるはず。
具体的にイメージをしてもらうことで、
買った後に「想像と違った」、「返品したい」といったトラブルにつながりにくい
というのも見逃せないメリット。
昨今は、なかなか商品説明文を読んでもらえなくなってきて、返品やトラブルなども増えているそうです・・・。
トラブルを未然に防ぐためにも、「こういう人が使うモノです」、「こういったことを実現したい人のためのサービスです」というポイントを伝えていきたいですね。
ここでは商品の魅力を“物語”で伝える第一歩として、今回は『登場人物』を考えていきましょう。
「ただの商品説明」ではなく、“物語”を描いていくためには「人間が出てくること」がとても大切です。
その商品を使う人や、使ってみたい人、プレゼントしたい人などの「人間」が出てくることで初めて、その場面が目に浮かぶようなお話を描くことができます。
「ただの商品説明」ではない、「物語としての商品紹介文」に進化させるため、ぜひ「人」を描いていきましょう。
まずはこちらのテンプレートをご覧ください。
あなたの商品やサービスなら、この中にどんな言葉が入りますか?

先日開いた、「ことのは塾」の勉強会でもこの“お題”を出したのですが、参加者の皆さんからいろいろな答えが出てきましたよ~ (*^^*)

- 『このテニス教室に通っているのは、“昔、テニスに憧れたシニアさん”たちです』
- 『このアイシングクッキーを注文してくれるのは、“お孫さん(男の子)の誕生日に贈り物をしたいおばあちゃん”です』
- 『この社内システムを導入している企業は、“残業を少なくしたい会社”です』
- 『先日、行政書士の私に相談してくれた方は、「もう相続でもめるのはこりごり」という方でした』
- 『この炭酸水を飲む人は、“お肌美人になりたい人”です』
- 『この地域でとれるお米を選んでくれるのは、“カレーに合うお米”を探している方です』
いろんな“人物像”がありますねぇ~。
では、あなたの商品を買ってくれそうな人、あなたのサービスを喜んで使ってくれそうな人をイメージしていきましょう!
おそらく、ひとつの商品であってもいろんな種類の人が思い浮かぶと思います。
上で紹介したテニス教室の先生は、「昔、テニスに憧れたシニアさん」の他に、「午前中、ヒマな時間がある人」、「人に自慢できるスポーツがしたい人」、「屋外で汗をかきたい人」など、たくさんのアイデアを出して下さいました。
まだ人物像をひとりに絞り込む段階ではありませんので、たくさんの人物像アイデアを出していきましょう。
人物像が思い浮かびましたか?
では、チェックをしてみましょう。
あなたが今、思い浮かべた人は、「あなたの話を聞いてくれそうな人」ですか?
あなたが「お腹の脂肪を減らすトクホのお茶」を販売していたとします。
そんなお茶の話…どんな人なら聞いてくれそうでしょうか?
「40代の女性」…なら聞いてくれるでしょうか?
モデルさんのような体型の方だと話を聞いてくれなさそうです…。
「子供がいる男性」…も話を聞いてくれるかどうかわかりません…。
では、「最近、お腹まわりが気になり始めた人」ならどうでしょう?
この人なら、このお茶の話を聞いてくれそうではありませんか?
「40代になって、おなか周りが気になり始めた女性」、「子供に太っている姿を見せたくないお父さん」なども、このお茶の話を聞いてくれそうです。
商品紹介文は、それを読んでくれそうな人にこそ見せたいモノ。だからこそ、こうやって「話を聞いてくれそうな人」を“登場人物”にするのがコツなんです。
「うん、こういう人ならきっと、私の話を聞いてくれるぞ」
という人物像が思い浮かんだら合格です!
今回、考えていただいた内容=登場人物は、特に手を加えなくても、そのままキャッチコピーや見出しなどに使えます。
「コレを買う人は、○○したい人」
(例):『この炭酸水を飲む人は、“お肌美人になりたい人”です』
「こういう人が買っています」
(例)『このテニス教室に通っているのは、“昔、テニスに憧れたシニアさん”たちです』
こう伝えることで、同じような境遇にいる方が
「それなら、私も使えそう」
「そうそう、そういうコトで困っていたんだよ」
と興味を持ってくれるはずです (*^^*)
“物語”で商品の魅力を伝える第一歩…「登場人物」をイメージしてみて下さい!
--- 「ことのは塾」 山梨 栄司

「ウチの新入社員にSNSやメルマガの担当を任せたい」
「だから、文章のコツを教えてあげてもらえませんか?」
そのようなご要望で、「ことのは塾」に勉強会を依頼される企業やお店が春は多くなります。
・・・
「若い人ならSNSに慣れているだろう」ということで、新人さんが抜擢されることも多いのですが…
残念ながら、「書くこと」に慣れている人ばかりではありません…。
それに個人のSNSと、会社のSNSでは勝手が違いますし、かかるプレッシャーも大きく違います。
そして、一番の“問題”は・・・
「社内に教えてくれる人がいないこと」
多くの企業では、SNSやメルマガの文章をつくる時のマニュアルなどは無く、担当者個人のセンスに任されているところが少なくありません。
「若い人の感性で、自由にやってよ」
なんて言ってしまっては、新人さんは萎縮してしまいます…。

「ことのは塾」は、こうした新人さんを『商品紹介の即戦力』にするのが得意です!
・ どのような内容を書けばいいのか?
・ 目にとまるキャッチコピーはどう書けばいいのか?
・ “わかりやすい文章”にするために気をつけたいコト
・ 実際に購入につなげるためにはどんな“仕掛け”をすればいいのか?
そのような『商品紹介文のキホン』を20年間、お伝えしてまいりました。

最近では、オンラインで全国各地のスタッフを集めて、一斉に研修会を行う、というスタイルも定番になっています。
「自社商品のキャッチコピーをつくる」という作業を共同でやることで、新人さん同士が仲良くなる、という効果を狙っている、という人事部の方もいらっしゃいました。
・・・
必要なのに、なかなか教えてもらう機会の無い、「商品紹介文の作り方」。
この春、みなさんで学んでみるのはいかがでしょうか?
「ことのは塾」の研修会の詳細&お申し込みはこちらのページからお願いします!
