「わかるわぁ」 ~ うまいクチコミリーダーは悩みを共有しています!
こんにちは! 文章作成講座~「ことのは塾」の やまなし です!
私は元々、とあるマーケティング会社に在籍しておりました。
その会社は、“主婦”を起点としたクチコミを起こすのが得意な会社だったんですね。
在籍していた頃、強力なクチコミリーダーと言える、一人のお母さんがいました。
様々な商品をうまくクチコミにのせていく彼女の得意技、それは
『 わかるわぁ。○○なのよねぇ 』
というセリフ。
このセリフが彼女を強力なクチコミリーダーにしている必殺技でした。
クチコミリーダーAさんと、そのお友達Bさんの間ではこんな会話が繰り広げられます。
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A「ねぇ、食器洗浄器って意外と汚れが落ちなくない?」
B「そうかも。便利だから使ってるけど意外と汚れが残ってることってあるわ。」
A「そうそう。そんな時、どうしてる?」
B「出してもう一回手洗いしてる。二度手間よね」
A「わかるわぁ。食洗器使ってる意味無い!って思っちゃうのよねぇ」
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彼女の行っていること、それは『 悩みの共有 』です。
私たち人間には『同じ考えを持っている人』の話に耳を傾けるという習性があるんですね。
大金持ちで「食器はメイドが洗うざます」と言っているような人や、「え?食器って洗ってから使うモノなの?」と全然、意見の合わない人の話はあまり聞きたくないですよね?
だから最初に「私とあなたは同じ境遇にいますよ」、「同じようなことで悩んでいますよ」ということをアピールすることが重要になってくるのです。
「わかるわぁ」というセリフを聞いた時点でBさんの"心の壁"はずいぶん低くなっています。(この人は、私と同じような人・・・)という気持ちがはたらくからですね。
上手なクチコミリーダーは、相手の"心の壁"をこのように低くしてから商品の紹介に入ります。
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A「でもね、最近、ハイウォッシュ ○ョイっていう洗剤に替えたら、二度洗いしなくて良くなったの。あれオススメよ」
B「ほんと?」
A「ホント、ホント。あれ、いいわよ。ウチにサンプルでもらったちっちゃい袋がたくさんあるけど持ってく?」
B「あら?いいの?じゃあ、いただいてくわ」
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上手なクチコミリーダーは、このように『同じ悩みを持っていた私が使って良かったモノをオススメする』というカタチをとることで、非常にスムーズに話を展開するのです。
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さて、このテクニック、「あなたの文章」に活かすにはどうしたら良いのでしょうか?
「ことのは塾」の会員さんに、この『悩みの共有』という手法を文章に活かしている方がいらっしゃいますので、ちょっとご紹介いたしましょう。
ワインのネットショップを経営しているこの方は、ホームページ上に『お客様のお悩み』というコーナーを作って、このような文章を書いています。
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【お客様からのご質問】
--- ワインが好きでよく飲むのですが、ワインって当たり外れが大きいですよね?あ、これ美味しい!って思って、次も同じ銘柄を買っても味が違ったりします。これってどうにかならないものでしょうか?
【お店からのこたえ】
--- わかります。同じ銘柄なのに味が違うことってよくあるんですよね。私も若い頃は苦労しました・・・。以前に飲んでおいしかったから、彼女が家に遊びに来た時に同じ銘柄のワインを買ったんですが、味が全然違っていて・・・。とほほな結果に終わってしまいました。
ワインはお店によって保管状態が違ったり、輸送方法によっても味わいが異なるものなので、そういうことが起きてしまうんです。
でも!仕方無いと諦めることはございません!
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ホームページではこの話の後に、この店が行っている特別なサービスの紹介に入ります。
そうなれば“ 同じ悩み ”を持つお客様は、そのサービスに興味を持ちやすいですよね?
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お客様と『悩みを共有する』ことは、非常に強力なパワーを持っています。
ぜひ、「お客様はどんな悩みを持っているのだろう?」ということを考え、「私も同じような悩みを持っていますよ」ということをアピールしてみて下さい!
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!