「○○はありません」→ 「じゃあ、買います」~ Lessアピールという手法
こんにちは! 文章作成講座~「ことのは塾」の やまなし です!
アピールをするための文章は、"他店・他社と同じ"では、効果が期待できません。
クーポン誌のように、同業者が同時にたくさん載るようなところではなおさら・・・。
では、他店との差別化をするにはどんな書き方をすればいいのでしょうか??
今回の登場人物は、とある温泉旅館の女将さん。
この旅館はいわゆる“旅行雑誌”に広告を載せていました。
旅行雑誌ですので、ターゲットとなる「温泉に行きたいお客様」が広告を見てくれるでしょう。
でも、同業者の広告もたくさん載っています。
ターゲットには届きやすいけれど、ライバルも多い・・・
皆さんが広告を載せている媒体も、そのようなモノが多いのではないでしょうか。
ターゲットが見ないような媒体では仕方ない・・・
でも、よく読まれているモノはライバルも多い・・・
世の中、うまくいかないものです (^_^;)
でも!
ライバルが多いからこそ活きる書き方というのもあるんです!
この温泉旅館は、こんな言葉を載せることでお客様の注目を集めることに成功しました。
『 大食堂はありません。 』
他の温泉旅館は、
『 贅をつくしたおもてなしでお迎えいたします 』
『 山海の珍味と露天風呂~ゆったりした時間をあなたに 』
といったように、「○○があります」というアピールばかり。
そこに一軒だけ、「○○がありません」というアピールが入っているのです。
大きな文字でこのようなことが書かれていたら、やはり気になってしまいますよね。
そして、なぜそのようなことを書いたのか? その"真意"を知りたくなってしまいます。
実はこの旅館、
・ 夕食、朝食ともに部屋食で、ゆっくりとお食事をお楽しみいただけます。
・ 大食堂のような宴会施設がありませんので、騒がしい団体客もおらず、いつ来ても静かにお寛ぎいただけます
というのが特徴だったのです。
団体客がいて騒がしいという経験をしたことがある方なら、「静かな旅館はいいなぁ」と思われるでしょう。つまり、これは十分なアピールポイントになるのです。
「大食堂はありません」という言葉は、実はこのようなことを伝えるためのキャッチコピーだったんですね。
・・・
このような、
『 ○○がありません 』
というアピール方法を「ことのは塾」では、"Lessアピール"と呼んでいます。
世の中は基本的に「○○があります」、「○○できます」というアピールがほとんどです。
そのため、「○○がありません」、「○○できません」というアピールは"意外性"があり、とても目立つ書き方なんですね。
ここでLessアピールの"例"をいくつか挙げてみましょう。
例えば、こんな例があります。
『 途中でやめた方はいらっしゃいません。 』 ~ 中高年向けパソコン教室 チラシ
『 お客様は一度もパソコンに触る必要がありません 』 ~ ホームページ更新代行業者
『 創業から十余年・・・事故は一件もありません 』 ~ 建設用足場・組み立て業者
面白いところでは、
『 動く車はありません 』 ~ ミニカー専門店
『 学校ではありません。即戦力を育てる"現場"です 』 ~ 職業訓練 専門学校
というものもありました。
「○○が無い」ということが逆に会社のアピールになる・・・そのような点を上手に見せているというわけですね。
あなたの会社にも、
「ウチは他のところと違って、○○ではないよ!」
「お客さんのために、○○はゼロにしています!」
「○○がないことが当社の自慢です!」
というようなことはありませんでしょうか?
「○○あります」、「○○できます」というアピールが多い中、『○○ありません』というアピールは、やはり注目を集めます。
ぜひ、「○○がありません」というアピールポイントを考えてみて下さい (*´∀`*)
「ウチの新入社員にSNSやメルマガの担当を任せたい」
「だから、文章のコツを教えてあげてもらえませんか?」
そのようなご要望で、「ことのは塾」に勉強会を依頼される企業やお店が春は多くなります。
・・・
「若い人ならSNSに慣れているだろう」ということで、新人さんが抜擢されることも多いのですが…
残念ながら、「書くこと」に慣れている人ばかりではありません…。
それに個人のSNSと、会社のSNSでは勝手が違いますし、かかるプレッシャーも大きく違います。
そして、一番の“問題”は・・・
「社内に教えてくれる人がいないこと」
多くの企業では、SNSやメルマガの文章をつくる時のマニュアルなどは無く、担当者個人のセンスに任されているところが少なくありません。
「若い人の感性で、自由にやってよ」
なんて言ってしまっては、新人さんは萎縮してしまいます…。

「ことのは塾」は、こうした新人さんを『商品紹介の即戦力』にするのが得意です!
・ どのような内容を書けばいいのか?
・ 目にとまるキャッチコピーはどう書けばいいのか?
・ “わかりやすい文章”にするために気をつけたいコト
・ 実際に購入につなげるためにはどんな“仕掛け”をすればいいのか?
そのような『商品紹介文のキホン』を20年間、お伝えしてまいりました。

最近では、オンラインで全国各地のスタッフを集めて、一斉に研修会を行う、というスタイルも定番になっています。
「自社商品のキャッチコピーをつくる」という作業を共同でやることで、新人さん同士が仲良くなる、という効果を狙っている、という人事部の方もいらっしゃいました。
・・・
必要なのに、なかなか教えてもらう機会の無い、「商品紹介文の作り方」。
この春、みなさんで学んでみるのはいかがでしょうか?
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