Q.何個 つくることができますか?

『 何個 つくることができますか?』
稀少価値は、単純に言えば、
1) 生産数が少ない
2) 欲しい人が多い
のどちらか、またはその両方で生じます。
たとえば、あなたの商品やサービスが「提供に時間がかかる」というものなら、それを“稀少価値”としてアピールしていくことができます。
このプリンは1日に何個つくることが出来ますか?

この「プレミアム プリン」は、卵、牛乳、生クリームなどの材料から一つひとつ“手作り”で作るため、とても時間がかかります。
そのため、1日に“20個”しか作ることができません。
予約は受け付けておらず、早ければ数時間で売り切れとなってしまいますので、ご来店は午前中の内がおすすめです。
こう言われたら、「レアなプリンなんだな」、「午前中から並ぼうか」と思いますよね。
それが「“残り”はあと3個です!」そんな風に言われたら、その商品が以前から欲しかった人は「早く買わなきゃ!」と焦ることでしょう。
その商品を知らなかった人にとっても、「へぇ、なんだか売れているモノなんだな」と印象に残ります。
あるケーキ屋さんでは、ショーケースの上の目立つところに小さなホワイトボードが置いてあり、
『 1日限定10本の「プレミアムロールケーキ」、本日はあと「2」本です。』
と、手書きで書かれています。
1日限定10本のロールケーキ、それがあと2本しか無いと聞かされたら、ちょっとそそられますよね?
・・・
原材料や素材に稀少価値がある、というのもアピールポイントになります。
「プレミアムオイルマッサージ」が、毎月、限定10名までなのはなぜですか?

「プレミアムオイルマッサージ」は、その名の通り、“特別なオイル”を使ったマッサージコースです。
希少なクロアチア産オリーブや、月曜日にしか収穫されない“マンデーアルガンオイル”など、レアな素材を使い製造されるこのオイル。
世界中にファンがいるため、いつも争奪戦になります。
私どものサロンでも交渉をして、何とか現在の輸入量を確保している状態です。
そのため、これ以上、人数を増やすことができません。なにとぞご了承下さい。
このように説明されたら、「なるほど、貴重なオイルなんだな」ということがわかりますね。
そして、「そのオイルを使うマッサージコースも、また良いものなんだろうな」と想像してもらえることでしょう。
・・・
あえて生産量を絞っている、というケースもあるでしょう。
なぜ、月に10着までしか服を作らないのですか?

わたしたちのお店では開店当初から、月に10着だけしか作らない、と決めています。
それは以前、いただいた服の注文をすべて受けたことで職人3人全員が体調を崩してしまったからなんです。
職人としては、お客さまからのご注文は本当に、本当にありがたいのです。
( 私たちは1ヶ月の注文がゼロだった時を経験しているので、なおさら)
だからこそ、一つひとつのご注文を大切にしたい、自分たちも万全の状態で服を作りたい、そのような考えから、1月に作る服は10着まで、というルールを決めました。
そのような“理由”、“ストーリー”を聞かせてもらうと、そのブランドに対する気持ちも変わってきますよね。
ビジネスとしては、たくさん売れるなら売ってしまいたいとなるところ、生産量を抑えるのですから、そこには何かしらの“理由”があるでしょう。
それを語ることで、稀少価値、ならびに企業や職人としての“誇り”が見えてきます。
さぁ、あなたの商品、サービスは何個作ることができますか?
その“稀少性”をアピールしていきましょう。


『 何個つくることができますか? 』

『 作るのに時間がかかるため、月に○個だけ生産しています 』
『 残り○個です! 』
『 とても貴重な原材料を使うため、これだけしか作れません 』
『 あえて生産量を抑えています。それはこういう理由からです 』
--- 「ことのは塾」 山梨 栄司

「ウチの新入社員にSNSやメルマガの担当を任せたい」
「だから、文章のコツを教えてあげてもらえませんか?」
そのようなご要望で、「ことのは塾」に勉強会を依頼される企業やお店が春は多くなります。
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「若い人ならSNSに慣れているだろう」ということで、新人さんが抜擢されることも多いのですが…
残念ながら、「書くこと」に慣れている人ばかりではありません…。
それに個人のSNSと、会社のSNSでは勝手が違いますし、かかるプレッシャーも大きく違います。
そして、一番の“問題”は・・・
「社内に教えてくれる人がいないこと」
多くの企業では、SNSやメルマガの文章をつくる時のマニュアルなどは無く、担当者個人のセンスに任されているところが少なくありません。
「若い人の感性で、自由にやってよ」
なんて言ってしまっては、新人さんは萎縮してしまいます…。

「ことのは塾」は、こうした新人さんを『商品紹介の即戦力』にするのが得意です!
・ どのような内容を書けばいいのか?
・ 目にとまるキャッチコピーはどう書けばいいのか?
・ “わかりやすい文章”にするために気をつけたいコト
・ 実際に購入につなげるためにはどんな“仕掛け”をすればいいのか?
そのような『商品紹介文のキホン』を20年間、お伝えしてまいりました。

最近では、オンラインで全国各地のスタッフを集めて、一斉に研修会を行う、というスタイルも定番になっています。
「自社商品のキャッチコピーをつくる」という作業を共同でやることで、新人さん同士が仲良くなる、という効果を狙っている、という人事部の方もいらっしゃいました。
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必要なのに、なかなか教えてもらう機会の無い、「商品紹介文の作り方」。
この春、みなさんで学んでみるのはいかがでしょうか?
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