【質問】~「商品“説明”文」と「商品“紹介”文」はどう違うの?
こんにちは!「ことのは塾」のやまなしです。
今回はある“お豆腐屋さん”から、こんな「ご質問」をいただきました。
「以前、参加させてもらったセミナーで「『商品“説明”文』と『商品“紹介”文』は違うもの」という話が印象に残っています。
ですが、会社に戻って同僚に説明しようと思っても、うまく説明できませんでした…。もう一度、どう違うのか?を教えてもらえますか?」
はい!かしこまりました!先日は「ことのは塾」の勉強会に参加していただいてありがとうございます!
ご質問の「商品“説明”文」と「商品“紹介”文」の違いですが、実は色々な違いがありますので、一つずつ説明していきますね。
お願いします!
まずその2つは、「主語が違う」って考えてみて下さい。
主語…ですか?
はい、「商品“説明”文」は、「商品そのものが主語」。
「この商品はココがこうなっています」とか「このサービスはこういった利用方法ができます」といったように、商品やサービスそのものが主語になっているものだと考えて下さい。
「商品そのものについて説明する」っていうのが「説明文」…と。あ、なんだかセミナーで聞いたことを思い出してきました。
一方の「商品“紹介”文」は、「人間が主語」と考えてみて下さい。
ソレを使う人とか、買う人っていう意味ですね。
そうです、そうです。人間を主語にすると、「その商品を使う“場面”」や、「そのサービスを利用する“理由”」などが描かれることになりますね。
確かに「人間」を描こうとすると、文字通り、“人間ぽい”ところを描くようになりそうです。
そうですね。たとえばヤマダさんの会社では、「外壁の断熱塗料」を作られているんですよね?
はい。工場や会社の外壁に塗ると、断熱効果で光熱費が節約できるっていう塗料です。
あ、思い出してきた…セミナーでも「説明文」と「紹介文」の2つを書きました。
(セミナーで書いたメモを取り出して…)
“説明”文の方は、「工場やビルの外壁に塗装することで、室内の気温を調整できる塗料です」とカンタンな説明をして、そのあと「セラミック系塗料なので長持ちで経済的」と説明しています。
それに加えて「施工料金」や「工期」、「施工事例」などを書きました。
まさに「塗料が主語」になっている文章ですね。その塗料について、詳しいことがよくわかる内容になっていると思います。
“紹介文”の方は、どんなことを書かれましたか?
“紹介”文は、「夏の工場は、暑くて仕事ができない!」って書きました。そうだ、そうだ。そんなこと書いた。
それと、以前、施工した会社の社長さんから聞いた「作業員が働きやすくなったって喜んで、トウモロコシをプレゼントしてくれた」っていう“お客さまの声”も書いてあります
いいですね、こちらは“人間”がちゃんと描かれていますね。「お客さまの声」なんか、一番“人間ぽい”ことですものね。
なぜ、この2つを分けて考えるんですか? 商品紹介のネタを増やすためですか?
そういう目的も無くはありません。でも、もっと大事なのはお客さまの「ニーズレベル」に合わせるため、なんです。
「ニーズレベル」って何でしたっけ?
カンタンに言うと、「お客さまがどのくらいその商品について知っているか?」ということですね。
断熱塗料についてご存知の方なら、「セラミック系塗料なので耐久性が高く、経済的」という“説明”をちゃんと理解してくれると思います。
一方、断熱塗料というモノの存在をまだ知らない人には、その説明だと心に響かないかも知れません。
そういうモノがあるって知らないわけだから、セラミック系もなにもないわけですね。
はい、その通りです。そういう人には…
「夏の工場は、暑くて仕事ができない!」っていう話題の方が伝わるわけですね!
そうなんです。断熱塗料の存在は知らなくても、「工場で働く人は、暑さにまいってますよ」という話題は理解ができますよね。
「工場内の温度が下がったら、従業員さんは嬉しい」ということもカンタンに想像がつくわけですね。
少なくとも「セラミック系塗料は耐久性が高い」というハナシより、イメージが湧きやすい人は多いと思います。
ですから、「商品“説明”文」は、顧客向けのパンフレットや営業資料など「ウチの商品をある程度、知っている人」に向ける時。
「商品“紹介”文」は、展示会のポスターや広告など、「ウチの商品をまだあまり知らない人」に向ける時に使うと、適材適所で効果的です。
ワタシのメモにも書いてありました。「展示会:ポスターやノボリにはヒトを書く、チラシとかの持ち帰り資料にはモノについて書く」って。
そうですね。“はじめまして”のお客さまが目にするポスターやのぼりは、人を描いたようなエピソードの方が理解してもらいやすいです。
持ち帰っていただく資料は、ある程度、塗料の説明をした後でしょうし、お客さまも会社に持ち帰って検討するために、詳しい説明があった方が良いですね。
なるほど、わかりました。同僚にも説明してあげられそうです。
また何かご不明な点があったらご連絡下さいね。
モノを描くか、ヒトを描くか…ですね。ありがとうございました。心に留めておきます!
今回は「説明文と紹介文」についてのご質問でした。
この両者を厳密に分けることにあまり意味はありません。
でも、「ピン!ときやすい話題は、その人の知識レベル、ニーズレベルによって違う」というところは押さえておくとよろしいかと思います!
「この内容で、読む人はわかるかな?」
何か文章を書く時は、そんなことを考えながらだと、より“伝わる言葉”になっていくと思います!
--- 山梨 栄司
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・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
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