“私に合った答え”が欲しいなら…『自分語り』をしよう!
「ことのは塾」のやまなしです。
……ココは『日本一ハードルが低いChatGPT講座』……。
今日も教室に生徒さんたちがやってきましたよ (*^^*)
小林:う~ん……
上田:どうしたの?小林さん。眉間にシワ寄せて。
小林:あ、上田さん。ちょっと聞いてよ。この前ね、懸賞で「一万円商品券」が当たったの。
上田:そりゃすごいじゃない!一生分の運を使い切ったね。
小林:私の“運”、少なっ!
いや、そうじゃなくて。コレ、何に使ったらいいかなぁ?
上田:そりゃ、自分の好きなことに使ったらいいんじゃない?
小林:もうちょっと親身になってよ。
一万円よ、一万円。大きいわよ。
上田:小林ちゃん、何のためにこの講座を受けてるのさ。こういう時のためのChatGPTじゃないの?
小林:え~、そんなことも聞いていいの?
上田:いいに決まってるじゃない。じゃあ、入力してみるよ。
『1万円の商品券が当たりました。何に使ったらいいでしょうか?』
ChatGPTくん:1万円の商品券を使うのにいいアイデアをいくつか提案しますね。
1) 趣味や興味のあるものに投資
2) 日用品のストック
3) ファッションアイテム
4) グルメ体験
・・・・
小林:…わー…フツーの答え~……
上田:これじゃ「自分の好きなことに使う」っていうボクの答えと変わんないね…。
小林:先生、呼んでこよう。これじゃラチがあかん。先生!先生~!
・・・・
先生:あ~、その質問の仕方だと「フツーの答え」が返ってきますね…(苦笑
上田:「ChatGPTはフツーのコト、言いがち」って先生も前に言ってたものね。
先生:確かにChatGPTは、その“仕組み”的に「よくある答え」が出てきやすいことは否めません。でも、この場合は解決策がありますよ。
小林:どんな風に聞けばいいんですか?
先生:小林さんが“自分語り”をすればいいんです。
上田:ジブンガタリ?
先生:今、「一万円の商品券を何に使えばいいか?」という質問をしていますね。
小林:はい。
先生:この時、ChatGPTくんは『どんな人から質問されたか?』がわかっていないんです。
上田:ChatGPTくんに“目”があるわけじゃないからね。そりゃそうだ。
小林:だから“自分語り”なんだ。「私はこういう人ですよ」ってわかってもらうための。
先生:そうです、そうです。
例えば、小林さんは何人で暮らしていらっしゃいますか?
小林:夫と2人の子供と私の4人で暮らしてます。
先生:今、どんなお仕事をされていますか?
小林:先生、知ってるじゃないですか。「文房具メーカーの事務員」ですよ。前に言ったでしょ?
先生:すみません(苦笑)これはChatGPTくんが聞いていると思ってください。
小林:あ、そうね。そうでした(照れ)
上田:ChatGPTくんはボクたちのこと、何でも知ってるわけじゃないからね。
先生:最後に「今、どんなことに興味がありますか?」
小林:お料理とか食べ歩きが好きです。あと美容系の話題も好き。
先生:なるほど。最後に、その商品券はどこのお店でも使えるものですか?
小林:どこのお店でも使えると思いますよ。クレジット会社のだし。
先生:わかりました。
そのあたりの情報も入れて、もう一度、商品券の使いみちを考えてもらいましょう。
プロンプト(質問文)はこんな感じです。
私はこんな人です。
女性38歳
夫と子供(10歳と5歳)の4人ぐらし。
文房具メーカーの事務員として働いています。
料理や旅行(特に食べ歩き)が好き。美容系の話題も好き。
この度、懸賞で「1万円の商品券」が当たりました。
どんなお店でも使えるものです。
私はこの1万円の商品券を何に使ったらいいでしょうか?
5つのアイデアを出して下さい。
ChatGPT:
小林さんの興味やライフスタイルを考慮した上で、1万円の商品券の使用アイデアを提案します。
1)家族での食事体験:小林さんが料理や旅行、特に食べ歩きを楽しむことから、家族全員で楽しめるレストランやカフェでの食事に使うのがおすすめです。地元の隠れた名店や、子供も楽しめる体験型のレストランを選んで、特別な家族の時間を作りましょう。
2)キッチングッズの充実:料理を楽しむ小林さんにとって、キッチン用品や調理器具を新しくするのも素晴らしい選択です。より料理が楽しく、便利になるようなアイテムを選び、日々の食事作りに役立てましょう。例えば、高品質の包丁や多機能調理器、おしゃれな食器セットなどが考えられます。
3)美容・リラクゼーション:美容に関心がある小林さんには、エステティックサロンやマッサージ、リラクゼーションスパでのトリートメントに商品券を使用するのが良いでしょう。自分へのご褒美として、心身ともにリフレッシュする時間を持つことができます。
4) 家族旅行の積立:・・・・
小林:わー、今度は“私へのおすすめ”になった!
上田: 1万円だと旅行代金としてはちょっと足りないから「“旅行の積立”に使いましょう」って提案してる(笑)このあたり、ちょっと賢いね。
先生:こんな感じで「私はこういう人です」、「商品券の条件はこんな感じです」って伝えると、ChatGPTくんも“その人に向けた”、“具体的なアイデア”を出しやすくなるんですね。
小林:確かに「私の好きなコト」を先に伝えたら、「あなたの好きなことに使いましょう」っていう回答じゃなくて、「こんなコトに使ったらどう?」って提案になりました。
上田:“自分語り”、大事だね~。
小林:なかなか良いアイデアを教えてくれたけど~……。
む~…。「もっとアイデアがほしい」時はどうすればいいですか?
先生:それをそのまま伝えてみましょうか。
『いいアイデアだと思います。他にはどんな使いみちがありそうですか?』
ChatGPT
以下のようなアイデアも浮かびます。
趣味のためのワークショップ参加:料理や美容に関する趣味を深めるために、料理教室や美容セミナー、ハンドクラフトのワークショップなどに参加するのはどうでしょうか。新しいスキルを学びながら、同じ興味を持つ人々との交流も楽しめます。
家族写真のプロ撮影:家族での大切な思い出を形に残すために、プロのフォトグラファーによる家族写真の撮影を考えてみてはいかがでしょうか。日常では得られない質の高い写真は、長年にわたって家族の宝物となるでしょう。
地元の観光地を再発見:日帰り旅行や小旅行で、地元の観光地やまだ見ぬスポットを家族で探索するのも良いかもしれません。地域の美術館や博物館の入場券、特別な体験プログラムへの参加費用に商品券を使うことができます。
上田:お~、バリエーションが広がったぞ。
小林:いや~悩むなぁ~。
商品券にあと1万円足して、2万円にしたら、どんな選択肢があるかなぁ?
先生:そういった条件もどんどん追加していくといいですよ。ChatGPTとの付き合い方で大切なのは「会話のラリー」なので。
小林:“一問一答”で終わらせるのはもったいないってことですね。人間に相談する時と一緒だ。
上田:後から「そういえば、こういう条件もあった」って“あと出し”しても怒らないのがいいね。
先生:アイデアをいくつでも、条件をいくら変えても、イヤな顔せず答えてくれますからね。
上田:人間じゃあ、こうはいかない
小林:めちゃめちゃ人間ができている人が相談に乗ってくれるわけですね。
先生:どうですか?商品券の使いみち、決まりそうですか?
小林:……そう言えば子どもたちに「商品券1万円、当たった」って言っちゃってました…。また条件、変わるかも…。
上田:ChatGPTくんが怒り出さない程度にね(苦笑)
【やまなし先生の解説】
ChatGPTに「アイデア出し」を求める時、“自分語り”がとても大切です。
何の条件も無いまま、「アイデアを出して」と依頼すると、ChatGPTは膨大な知識の中からアイデアを出すことになります。
一見、その方が良いアイデアが出そうな気もするのですが、実際はその逆。
あたりさわりのない、「フツーすぎる答え」が返ってくることがほとんどです。
しかし、「旅行が好き。料理が好き」と自分のことを教えると、今度は「旅行」と「料理」を中心にアイデアを探っていくことができます。すると、より具体的なアイデアになることは想像がつきますね。
「どんな服を買えばいい?」とざっくり質問するより、
→「春の通勤服にはどんな服を買えばいい?」と質問した方が、求める回答に近づきやすくなります。
「運動不足解消のためのエクササイズを教えて」と質問するより、
→「赤ちゃんが寝静まった後、部屋で静かにできるエクササイズを教えて」と聞いた方が、より現実に即した答えが返ってくるわけですね。
ChatGPTくんにアイデアを求める時は、ぜひ“自分語り”をしてみて下さい!
【今日のまとめ】
☆ ざっくりした質問では「フツーの答え」が返ってきやすい
☆「自分はこういう人です」、「こんな条件があります」と“自分語り”をしよう!
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!