B-06:“3人のコピーライター”に「キャッチコピー」を考えてもらおう!
堂前: 「先生、今、ウチの新しい文房具のキャッチコピーをChatGPTくんに考えてもらおうとしているんですが…」
文乃: 「いいんじゃないですか? キャッチコピー作るのって、ChatGPTくん、得意そう」
堂前: 「そうなんだよ、期待したんだけどね…。出てきたアイデアがどれもイマイチで…」
やまなし先生: 「ちなみにどんなプロンプトにしたんですか?」
堂前: 「はい、フツーに『この商品のキャッチコピーを作って下さい』って、商品ページのアドレスも教えて…」
やまなし先生: 「なるほど、確かに正しい方法ですね。でも…」
文乃: 「でも??」
やまなし先生: 「それだけだと、“よくある感じのキャッチコピー”が出てきて終わり…かも知れません(^_^;)」
堂前: 「そうそう、そうなんですよ。何か普通すぎるというか、視点が面白くない、というか…」
やまなし先生: 「そんな時は、こんな風に言ってみて下さい。
『この商品のキャッチコピーを考えてくれるコピーライターのペルソナを作って下さい。
この商品ならどんな特色を持つコピーライターに依頼するのが良いかを考えて、3人のペルソナ・コピーライターを作って下さい』
文乃: 「なるほど! この前やった“ペルソナ”の応用編ですね。コピーライターのペルソナを作っちゃうなんて面白そう」
堂前: 「どんなコピーライターが出てくるんだろう……?(*^^*) 先生、早くやってみて下さい!」
やまなし先生: 「まぁまぁ、焦らずに。
まずはどんな商品のキャッチコピーをつくるのか? “テーマ商品”を教えて下さい (*^^*)
堂前: 「そっか、そりゃそうですよね(照)。
今、考えているのはコレなんです。商品名は『ブーレナイ』、立ったままでもメモが取りやすいボールペン』なんです」
文乃: 「へぇ~、そんなのがあるんですね」
堂前: 「ボクも使ってるけど、便利だよ。ササッと"なぐり書き"に近いような時でもブレないし、文字の色も濃くて見やすいし」
やまなし先生: 「ちなみに、ChatGPTくんは最初、どんなキャッチコピーを考えてくれたんですか?」
堂前: 「『ブレないボールペン、新発売』とか、『Z世代に人気のブレないペン』とかです。商品ページに載ってる言葉をただ"切り貼り"しただけな感じで…
文乃:「あー、そういうことかぁ。意外と素直、というか安易なところあるよね、ChatGPTくん…(^_^;)」
やまなし先生: 「確かにそういうところはありますね…… (^_^;)
それではお待ちかね 3人のペルソナ・コピーライターをChatGPTくんにつくってみてもらいましょうか」
堂前: 「楽しみ、楽しみ (*^^*)」
ChatGPTくん:
「この商品のキャッチコピーをつくる場合、以下のような特色を持ったコピーライターのペルソナをつくることをおすすめします。
1) 高橋美香:文房具に詳しいコピーライター。新製品に関心が高い
2) 佐藤 健二郎:最近のトレンドに強いコピーライター。特にZ世代に受ける言葉選びをする
3) 山本 和郎:ユーザーのニーズや使用場面を深く考えるコピーライター」
堂前: 「なるほど~、それぞれ特色があっていいですね」
やまなし先生: 「ペルソナ・コピーライターさんは何人でも増やせますが、今回はこの3人でいってみましょう。
『ペルソナを作って、それぞれこのテーマ商品のキャッチコピーを3案すつ考えてみて下さい』
ChatGPTくん:
1)文房具に詳しいコピーライター
- 「軽くて濃い、理想のペン」
- 「文房具ファン必見!ブーレナイで新しい書き心地を体感」
- 「プロも認める安定感。新機構搭載のブーレナイ」
2)最近のトレンドに強いコピーライター
- 「#ブレない筆記体験」
- 「Z世代必見!軽くて濃い、新感覚ペン」
- 「カフェで使いたい、新しいトレンドペン」
3)ニーズや使用場面を深く考えるコピーライター
- 「軽い力で濃く書けるから、会議など長時間の筆記も快適」
- 「ビジネスシーンで頼れるパートナー、ブーレナイ」
- 「この書き心地、書くことが楽しくなる」
文乃:「ホントだ、それぞれ視点がちょっとずつ違ってますね」
堂前:「見てるトコロが違うんだね。それぞれ、どんなトコロを見てるのかな?」
やまなし先生: 「いい質問ですね。じゃあ、それを聞いてみましょうか。
『それぞれのコピーライターさんに質問です。この商品のどこをアピールすべきだと思いましたか?』
ChatGPTくん:
1)文房具に詳しいコピーライター
- 軽いチカラで書けて、文字が濃いところが特長のペンです。ペン先の滑らかさとインクの濃さが……(略)
2)最近のトレンドに強いコピーライター
- (略)……特にZ世代にとって、文房具は自己表現の一部であり、インスタ映えすることも重要。
3)ニーズや使用場面を深く考えるコピーライター
-
サッとメモを取らなくてはならないシーンで力を発揮するペン。その軽さと滑らかな書き心地は、長時間の筆記にも向いている。特に会議などで……(略)
堂前:「あー、やっぱりみんな違うトコロを見ているんですね」
文乃:「コピーライターを3人にしたおかげですね」
やまなし先生: 「ペルソナを作った時のように、このコピーライターさんたちにも“質問”をしたり、“リクエスト”をすることができますよ」
堂前:「じゃあ、山本さんに聞いてみようかな。
『サッとメモを取らなくてはならないシーンって、具体的にどんな時ですか?』
ChatGPTくん(山本さん):
「サッとメモを取らなくてはならないシーンは、たとえばこのような時です。
・ 廊下で急に上司に「あの予定、3日後になったから」と言われた時
・ 帰り際、取引先に「あの資料も追加でメールしておいて」と頼まれた時
・ タクシーの中で同僚に「こんなアイデア、思いついたんだけど…」と言われた時
・・・(後略)」
文乃:「あー、どれもありそう (^_^;) 」
堂前:「これはより良いアイデアが出て来そうだぞ。」
『それを踏まえて、また新しいキャッチコピーを作って』
ChatGPTくん(山本さん):
「それらのシーンを考慮して、新しいキャッチコピー案を考えてみました。
・ 廊下で急に立ち話…メモを取るなら「ブーレナイ」
・ 「ひらめき」を逃さない、ブレないからメモりやすい「ブーレナイ」
・ 電車内でも車内でも、アイデアは出る場所を選びません。メモをするなら「ブーレナイ」
やまなし先生: 「お~、より”リアル”になりましたね。これは”上手な質問”の勝利ですね (*^^*)
堂前:「わー、これは色々とリクエストしたくなるなぁ、「もっとアイデアを出して!あと50コ、考えて」
文乃:「……堂前さん、大丈夫かしら…。パワハラ上司にならないかしら…(-_-)」
【やまなし先生の解説】
「書きたいコトはある程度、決まっているけど、それを文章にするのが難しい……」
文章が苦手な人は、とっても共感できるお悩みではないでしょうか? (^_^;)
ChatGPTくんにお願いすれば、今回のお話のように“箇条書き”から文面を作ってもらうことができます。
何度でも書き直してもらうことができますので、あとからリクエスト内容を足したり、引いたりしながら、理想の文章を作ってもらいましょう。
ただし、メール文の100%すべてをChatGPTくんに書いてもらおうとすると、逆に時間がかかってしまうかも知れません。
「ちょっとした言葉の修正」程度なら、自分で直接、直した方が早いし、自分の好みのニュアンスにできるでしょう。
メールを書く“主体”はあくまで“あなた自身”。
ChatGPTくんを「良い“アシスタント”」として、2人で上手にメールを書いてみて下さい!
【今日のまとめ】
◆ 箇条書きから文章を作ってもらうことができる
◆ 何度でも書き直してもらうことができるので、リクエストを足したり引いたりしながら、良い文章を作ってもらおう
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
・・・・
ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!