【AI×幸せ-05】「いつもの道」が楽しみって幸せ

季節を感じる瞬間って、ちょっと気分が上向きになりますよね。
「あ、金木犀の香りがしてきた」「今日は富士山がくっきり見えるなあ」
そんな小さな気づきで、その日一日の印象が少し明るくなったりします。
この「うれしい」「ほっとする」「なんだかいい感じ」という気持ちは【ポジティブ感情】と呼ばれる“幸せ要素”のひとつ。
大きなイベントがなくても、日常の中でポジティブ感情の“タネ”を見つけていくことが、じわじわと幸せにつながっていくと考えられています。
今回のテーマは、「散歩の前に、ChatGPTくんで季節の小話を仕入れておく」こと。
ただ歩くだけの散歩や通勤が、「小さな発見の連続」に変わるとしたら、ちょっと楽しそうですよね。
・・・
上田:「最近、犬の散歩がちょっと“作業”みたいになってきちゃってね~。」
小林:「わかるわ〜。毎日のことだから、つい“いつもの道”で終わっちゃうのよね。」
上田:「そうなんだよ。ウチのタロウも毎回同じコースをぐるぐる…(^_^;) いつもの道でも楽しめたらいいんだけどねぇ…。」
やまなし先生:「それもChatGPTくんに考えてもらいましょうか」
上田:「そんなことできるの?!」
やまなし先生:「たとえば、散歩の前に“季節の小話”を仕入れておくのはどうでしょうか。
『明日の朝も犬の散歩をします。今の季節に道端や公園で見つけやすい草花や空の様子、小さな発見を3〜5個教えてください』」
小林:「へぇ〜、どんな感じで返ってくるんだろ?」
ChatGPTくん:『 ①朝の空気が少しひんやりしてきています。“そろそろ本格的に季節が変わるねぇ”と空を見上げてみましょう。
② 歩道のすみに、小さな花が咲いています。パンジーやビオラが色を足してくれて、“こんなところにも季節があるんだなぁ”と感じられます。ふと足を止めてみてください。
③ 公園の木の葉が、少しずつ色づいています。イチョウの黄色が深まったり、サクラの葉が赤みを帯びたり。“毎日見てるのに、昨日とちょっと違うねぇ”と見比べると楽しいですよ。』
上田:「ああ、これはおもしろいな。タロウの気持ちはわからないけど、ボクの気分はだいぶ違いそうだよ。」
堂前:「タロウも“ご主人、なんか今日はご機嫌だな〜”って感じるかもしれませんよ?」
上田:「そうかもしれないねぇ。あ、どうせなら孫も散歩についてきてくれた時用に、“おじいちゃんカッコいい小話”も仕入れておきたいんだけど。」
やまなし先生:「いいですね、上田さん。では、少し変えてみましょう。
『今度、4歳の孫と一緒に近所をお散歩します。今の季節に見つけやすい自然の変化を、子どもが喜ぶ“ちいさなクイズ”にして5問作ってください。おじいちゃんが少しだけ物知りに見える一言解説もつけてください。』」
ChatGPTくん:「こういうクイズはいかがでしょうか?
①“この木の葉っぱ、なんで色が変わってきてると思う?” → “葉っぱの中で働いていた葉緑素っていう“緑色の素”が、お休みし始めているからなんだよ。”
②“あの雲、なんであんなに低く見えるんだろうね?” → “空気が冷えて、雲がぎゅっと集まっているから、近くに見えるんだよ。”
…(後略)」
文乃:「これはお孫さんに“おじいちゃん、すごい!”って言ってもらえそう。いつもの道でも“いつもの散歩”じゃなくなりますね。」
上田:「うんうん。季節の変化って、意識しないと見逃しちゃうんだよねぇ。でも、こうやって“探すテーマ”を決めてから歩くと、ちょっとワクワクしてくるよ。」
やまなし先生:「そんな前向きな気持ちがポジティブ感情なんです。どうせ歩くなら、“少し楽しい”“ちょっと素敵”と思える時間の方が良いですもんね」
上田:「うん、朝の散歩の前に、1つだけでも“小話のお題”を仕入れておく癖をつけようかな。“今日は空”、“明日は花”、“あさっては音”とかねぇ。」
小林:「あら、その“お題カレンダー”いいじゃない。あたしも真似したいわ。」
上田:「でも先生、雨の日なんかはどうしたらいいのかな?外に出るの、ちょっとおっくうだよ」
やまなし先生:「じゃあ、雨の日用のプロンプトはChatGPTくん自身に考えてもらいましょうか」
ChatGPTくん:「雨の日用のプロンプトですね。こんな感じはいかがでしょう。
『今日は雨の日ですが、傘をさして近所を短時間だけ歩こうと思います。雨の日ならではの香り・音・景色の楽しみ方を3つ教えてください。“ちょっとだけ外に出てみようかな”と思えるような励ましの一言も添えてください。』
こんなふうに指示していただければ、雨の日バージョンもご提案できます。」
上田:「ほっほ~なるほど~。雨の日の散歩は完全にあきらめてたけど、“雨の日限定の小さな楽しみ”っていいねぇ。これなら、家にこもりっぱなしにならずに済みそうだ。」
文乃:「季節の小話があるだけで、“歩かなきゃ”から“何が見つかるかな?”に変わりますもんね。」
上田:「そうだねぇ。歩数計じゃなくて、“今日の発見数”を心の中で数えるのも楽しそうだ。」
やまなし先生:「いいですね、その“発見カウント”。」
上田:「ただ問題はねぇ…小話を仕入れすぎると、話したくて歩くペースが遅くなっちゃいそうだ。」
小林:「“健康”と“おしゃべり”の、うれしいジレンマね。」
文乃:「そのうち、散歩コースより“上田さんの話”のほうが長くなりそうですね。」
・・・・
堂前:「そっか、“いつもの道”も楽しくなるのか…先生、自分、朝の通勤が完全に“消耗タイム”なんですよね。電車に揺られてスマホ見て、会社に着いたらどっと疲れてる、みたいな。」
やまなし先生:「ありますよね、そういう感覚。通勤って、毎日のことなので、少しでも“楽しみ要素”があるとだいぶ違いますよ。」
堂前:「でも、スマホのゲームを始めるとやめどきが分からなくなるし、ニュースを見てると逆に気が重くなるし…。なんか、もっと軽い楽しみってないかな?」
小林:「堂前ちゃん、さっきの上田さんみたいに、“季節の小話”を仕入れてから通勤するのはどう?」
堂前:「あ、それ面白そう。景色は同じでも、見方が変わるかもしれないね。」
やまなし先生:「じゃあたとえば、こんなプロンプトを通勤前に投げてみてください。
『朝の通勤で、駅まで歩きます。今の季節に意識するとちょっと楽しくなる“空・街路樹・お店”の観察ポイントを5つ教えてください。心の中でつぶやける短い一言コメントも添えてください。』」
ChatGPTくん:「 ①“今日はどんな空のグラデーションかな”と、駅に着くまでの間に空の色を1回だけじっくり見てみましょう。
②街路樹の葉の枚数は数えられませんが、“どのくらい色が変わってきたか”をざっくり心の中で採点してみましょう。
③いつも通るお店の“季節もの”が変わっていないか、ショーウィンドウをちらっとチェックしてみましょう。」
堂前:「これ、いいですね。“やること”じゃなくて、“見方”が変わる感じだよ。自分の性格に合ってるかも。」
文乃:「私もやりたいです。私は電車通勤なので電車の中バージョンも作れますか?車窓の景色とか、周りの人とか。」
ChatGPTくん:「もちろんです。
『電車で通勤します。窓の外の景色や、車内の雰囲気の中から、“季節の変化”や“小さなドラマ”を感じられる観察ポイントを5つ教えてください。ただし、人をジロジロ見ないような言い方にしてください。』
と指示していただければ、“さりげない観察ポイント”に絞ってお伝えします。」
小林:「“ジロジロ見ないように”ってちゃんと書けるの、地味に大事ね…。職場の人に見られたら気まずいし。」
堂前:「会社の周りバージョンもほしいな。始業前にちょっとだけ遠回りして、季節を感じる“ひと駅散歩”みたいなの。」
ChatGPTくん:「こんなプロンプトも使えます。
『会社の周りを10分だけ遠回りして歩こうと思います。今の季節に見つけやすい“季節のサイン”を5つ教えてください。歩きながら心の中でつぶやく一言も添えてください。テンションは“ちょっと気分が上向く”くらいでお願いします。』」
堂前:「“テンション指定”できるの、面白いな。“テンション高すぎるのは朝からしんどい”って、ちゃんと伝えられるんだ。」
小林:「あ、それわかる。朝から“テンションMAX”の文章出てくると、ちょっとつかれちゃうのよね。」
文乃:「同僚との会話のネタにもなりそう。“今日、会社の前の街路樹、葉っぱの色が一気に変わってましたね”とか。」
やまなし先生:「いいですね。“季節の共有”は、さりげなく場を和らげる話題になりますから。」
堂前:「なんか、自分の中で“通勤=消耗”って決めつけてたなって、ちょっと反省しました。景色は同じでも、見方とことばが変わると、印象もだいぶ違うんですね。」
小林:「堂前ちゃん、明日の朝の通勤、ちょっと楽しみになってきたんじゃない?」
堂前:「正直に言うと…すでにちょっとワクワクしてます。あとは、ワクワクしすぎて降りる駅を通り過ぎないように気をつけないと、ですね。」
文乃:「“季節の小話に夢中で乗り過ごしました”って、上司に説明するの、ちょっと難しそうですもんね。」
堂前:「そのときは、“幸せになる実験をしてました!”って正直に言う……のは、ちょっとやめておきます(^_^;)」

やまなし先生の解説
今回のテーマは、PERMA理論の【P】=ポジティブ感情でした。
上田さんの「犬の散歩」、堂前さんの「通勤」は、どちらも“やらなきゃいけないコト(時間)”として、少し重く感じられていましたね。
そこでChatGPTくんに手伝ってもらったのは、「季節の小話」や「観察のテーマ」、そして「心の中でつぶやく一言」を用意しておくことでした。
やっている行動自体は同じでも、
- 「今日はどんな空のグラデーションかな」
- 「街路樹の色づきは何点くらいかな」
- 「今日の発見数」を数えてみる
といった見方が加わることで、散歩や通勤が“消耗”から“小さな発見の時間”に変わっていきます。
ChatGPTくんは、そのための「視点」や「言葉」を一緒に考えてくれます。
特別なイベントがなくても、日常の中で「なんだかいい感じ」を少しずつ増やしていける…それがポジティブ感情を育てる、一番静かで続けやすい方法なのだと思います。
今日のまとめ
☆ 今日のAIフレーズ
『散歩や通勤など、いつもの道を歩くときに、“小さな発見”が増える観察テーマとポイントを5つ教えてください。
それぞれに、心の中でつぶやける短い一言コメントも添えてください。』
今日のポイントは2つです。
1つ目は、「発見のテーマ」を決めてから歩くこと。
「今日は空」「明日は草花」「会社の周りの季節のサイン」など、何を見るかを先に決めておくと、同じ道でも“発見モード”で歩けるようになります。
2つ目は、「心の中のひとこと」まで一緒に考えてもらうこと。
観察ポイントだけでなく、「こうつぶやくとちょっと楽しい一言」もセットで頼むと、景色と気持ちが結びつきやすくなります。
余裕があれば、「テンションは少し気分が上向くくらいで」と添えて、自分に合う温度感に整えてもらうのもコツです。
こうしてChatGPTくんに“見方”と“ひとこと”を用意してもらうと、いつもの散歩や通勤が、静かな実験タイムのように楽しめるようになっていきます。

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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
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