仕組み 03:「ChatGPTくん…さっきの回答はどうよ?」~メタプロンプトのおはなし


前回は
『ChatGPTの回答がどうもしっくりこないけど、どう返事をしていいのか、わからない…(言葉が出てこない)』
というところまでお話しましたね。
ChatGPTってスラスラっと回答するので、「…まぁ、こんなもんかな…」と納得しがちなのですが、(実はどうもしっくりきていない…)ということってありませんか? (^_^;)
そんな時、
『◯◯のところをもっと詳しく教えて』
『私は男性なので、男性に向けた回答にして』
『自分はその分野のプロなので、もっと専門的な話をして』
と、「私はこういう回答が欲しいんです」と”具体的な指示”を返せればそれが理想…100満点なのですが……
自分がどんな回答を求めているのか?、自分でもよくわかってないことってありますよね?(^_^;)
なんとなく”しっくりこない回答”がChatGPTから返ってきたら、ぜひこんな風にレスしてみて下さい。

『この回答がなんとなくしっくりこないんだけど、なぜだと思う?』
コレを人間の相手に言ったら、「そんなの知らないよ(^_^;)」って軽く怒られるかも知れませんが、ChatGPTくんは違います。

「◯◯の説明が足りないからでしょうか?」
「具体的な“例”をもっと含めたらいいでしょうか?」
「△△の情報をもっと教えていただけたら、より的確な回答ができるかも知れません」
なんていう風に、“より良い回答”に向けた提案をしてきてくれます。

この時、「しっくりこないんです」とだけ伝えると、申し訳程度に「失礼しました」とかのメッセージが出て、結局、同じような回答をもう一度してくることもあります…。
なので「なぜだと思う?」、「あなたの意見を聞かせて」という意味の言葉を加えるのがポイントです(*^^*)
・・・

「ChatGPTが出した回答を元に、さらにChatGPT自身に考えさせる」
このようなやり方を【メタプロンプト】といいます。
メタプロンプトに適したレスは、実は「人間に言ったらダメ」な感じの言葉も多いんです (^_^;)
例えば
『この回答のどこがダメだと思う?』
→(ChatGPTに回答させる)
→ 『じゃあ、その点を踏まえてもう一度回答して』
とか、
『この回答が60点だとして、100点満点の回答にするには何が足りないと思う?』
→(ChatGPTに回答させる)
→ 『じゃあ、それを踏まえて100点満点の回答を出して』
とか。

昨今、現実の部下にそんなコト言ったらすぐに人事部に呼ばれちゃいます (^_^;)
そんなパワハラっぽいレスはイヤだという人は、
『この回答のツッコミどころを教えて』
というフレーズがオススメ (*^^*)
同じように回答の改善点を考えてくれますよ。
他にも、
『別の角度でアイデアを出して下さい。どんな角度からアイデアを出したらいいのか、私はわからないので考えて下さい』
と“丸投げ”してしまう感じでお願いしちゃうのもアリですし、全て丸投げしてしまうのが気になる人は、
『別の角度でアイデアを出して下さい。回答するのに足りない情報があったら、私に質問して下さい』
と「あなたへの質問」を考えさせるフレーズもオススメです。
出された質問にすべて答える必要はありません(意外とたくさん質問されることが多いので)。答えられる質問だけでも答えていくと、だんだんと回答があなたに合ったもの変わっていきますよ。
・・・

ChatGPTは、良くも悪くも「あなたの考え」に沿って動きます。
そのため、あなたが知識や経験を持ち合わせないテーマについては「平凡な回答」を出してしまいがち…。
ChatGPT号の航路(回答の質)を決めるのは、あくまでも船長である「あなた」。
でも、ChatGPTもたくさんの知識を持っている航海士です。
たまには航海士に相談して航路を決めるのも良いのではないでしょうか?


【今日のまとめ】
☆ ChatGPTの回答について、ChatGPTにもう一度考えさせるのがメタプロンプト
☆ しっくりこない回答が返ってきたら『しっくりこないんだけど、なぜだと思う?』と聞き返してみましょう
☆『この回答のツッコミどころを教えて』と伝えると“改善点”を考えてくれる
☆ パワハラっぽい言い方になるけれど(^_^;)、ChatGPTくんは受け止めてくれます

--- 山梨 栄司


今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
・・・・
ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
・・・・
しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
・・・・
そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!
