ChatGPTには『カンニング』をさせると良い?!
「ことのは塾」のやまなしです。
……ココは『日本一ハードルが低いChatGPT講座』……。
今日も教室に生徒さんたちがやってきましたよ (*^^*)
上田:先生、ウチの親戚が「和食屋」をやっててね…
やまなし:あぁ、あの公園通りの老舗の…
上田:そうそう。今度、新しい和食のメニューを考えたいんだって。
小林:老舗だからって、いつも同じメニューじゃ飽きちゃうもんね。
上田:そうなのよ。それでワタシにもアイデアを出してよって言ってきてね。
小林:なら、ChatGPTくんに聞けばいいじゃない。そういうの大得意よ。
上田:そう思って聞いてみたのよ。『新しい和食屋のメニューを考えて』って
やまなし:アイデアが出てこなかったんですか?
上田:いやいや、たくさん出してくれたのよ。コースの提案までしてくれて。
小林:その中から上田さんが選べばいいのよ。そこはニンゲンの役目だわ。
上田:それがさぁ。選ぶほど面白いアイデアが出なかったのよ。
やまなし:どういうことですか?
上田:いや、“数”はたくさん考えてくれるのよ。でも……なんて言うか……“よくありそうなメニュー”ばっかりで…。
「鯛のカルパッチョ」とか「ゆずシャーベット」とか…。
やまなし:あぁ…確かにChatGPTくんは「よくあるアイデア」を出しがちですね (苦笑)
小林:せっかく「新しいメニュー」を考えるんだから、斬新なアイデアとか、コレはっ!!っていうひらめきが欲しいわよね。
上田:でしょ? 先生、何か良いヒントはありませんか?
やまなし:そういう時、「和食メニューの斬新なアイデアを出して下さい」って言う前に、『カンニングをさせる』っていう手がありますよ。
小林:えぇっ?!カンニング~?
やまなし:そうです。たとえば、先にこんな質問をするんです。
『近年、話題になった「和食レストランのメニュー」はどのようなものがありますか?』
ChatGPT:近年話題になった和食レストランのメニューには、伝統的な日本料理に新しいエッセンスを加えた「ネオ和食」や、地元の食材を活かした創作料理があります。
例えば、東京のレストランでは、和食の基本に東南アジアのスパイスを加えた…
上田:わー、こんなことまで教えてくれるんですね。
やまなし:有料版のChatGPT-4や、GoogleのGeminiなんかは、インターネットで情報を集めてくれるので、こういうことも調べてもらえますね。
その回答をもらってから、“本当の質問”をします。
『それを踏まえて和食レストランの新しいメニューを考えて』
すると…
ChatGPT:はい、最近の流行を踏まえて、いくつか創造的な和食メニューを提案します。
・ まぐろの刺身タコス:メキシコ料理のタコスを日本風にアレンジ。タコスの具として、しょうゆベースに味付けしたマグロの刺し身を入れ…
・ 紅しょうがのテリーヌ:紅しょうがを主役にした、見た目にも美しいテリーヌ。紅しょうがを中心に…
・・・(後略))
小林:わー、何かヘンなのがいっぱい出てきた(笑)
上田:でも、こういうメニューが人気なんだもんね。ある種の“お墨つき”があって斬新なアイデアは理想的かも。
やまなし:他にも『最近の若者に人気の食材は何ですか?』とか、『外国人観光客に人気の和食は、どんな“見た目”をしていますか?』といった質問をして“カンニング”させるのもいいですね。
小林:先に“答え”を知ってからアイデアを出すって、まさに“カンニング”ね。
上田:子供向けの和食メニューも作りたいって言ってたから、『子供が好きな和食はなに?』って聞いてみるといいかもな…。
小林:『和食が苦手な子供は、何が苦手なの?』って聞いて、『そうじゃない新メニューを考えて』ってするのはどう?
やまなし:いいですね! 逆からのアプローチは面白いアイデアが出そうです。
上田:二人ともありがとね。お店のスタッフも交えてアイデア会議をしてみるよ。
小林:いよいよ困ったら、「小林家のおしょうゆかけごはん」をメニューに加えることを許してあげてもいいわよ。
上田:それが「お店の一番人気」なったらビミョーだから遠慮するよ(笑)
【やまなし先生の解説】
ChatGPTくんに「◯◯についてアイデアを出して」とお願いしたい時、先に“カンニング”させる、という手法は、実にさまざまな場面で応用がききます。
あなたも何かについてアイデアを出す時、“下調べ”をしますよね?
ChatGPTがアイデアを出す時も、同じように“下調べ”をさせてあげる方が、より良いアイデアを出しやすくなるんです。
ある会社では、新製品のアイデアを出す時、
「リモートワークをサポートする製品を考えてください」
と質問する前に、
「コロナウイルスの流行以降、仕事の仕方にどのような変化がありましたか?」
と聞いてからから、
「その変化を支えるリモートワークをサポートする製品を考えてください」
とアイデア出しをしてもらったそうです。
“アイデアのヒント”になりそうな質問を先に考えさせる…それもChatGPTくんを上手に働かせるコツの一つですね。
【今日のまとめ】
☆ ChatGPTも人間と同じで、アイデアを出す前に“下調べ”をしたい。
☆「アイデアを出して」とお願いする“前”に、「ヒントになりそうな質問」をしてみよう
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
・・・・
ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
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