B-18:AIの“要約”まとめすぎちゃう問題には…
「ことのは塾」のやまなしです。
……ココは『日本一ハードルが低いChatGPT講座』……。
「仕事でChatGPTをうまく使っていく」ことをテーマにした《ビジネス教室》新しくが開設されたようですよ。
文乃:
「先生、ChatGPTに“文書の要約”を頼むと、たまに短すぎて『これだけ?』って思うことがあるんです…。」
堂前:
「あっ! それボクもある! 逆に長すぎて、結局、全部読むのと同じくらいになっちゃったりするよね…」
やまなし先生:
「お二人とも『要約のレベル』で苦労されているんですね。実は、ChatGPTくんに“要約のレベル”もリクエストすることができるんですよ。
文乃:
「えっ! そんなことができるんですか?」
やまなし先生:
「はい、『要約して』というプロンプトに、“追加のフレーズ”を入れるとうまく要約してくれるようになりますよ。
たとえば、ワタシは『簡単に・中程度に・詳細に』っていう3つのレベルを指定して要約してもらってます」
文乃:
「3つのレベルかぁ…それぞれ、どんな時に使う“要約”なんですか?」
やまなし先生:
「じゃあ、それぞれのレベルがどんな時に便利か、ChatGPTくんに説明してもらいましょうか。」
ChatGPTくん:
「お任せください!まず、『簡単な要約』が欲しい場合ですね。こんな時に役立ちます。
◆ 簡単な要約
「全体像をざっと掴みたいとき」
「時間がなく、概要だけ知りたいとき」
「長い文章の要点だけざっと知りたいとき」
『一言で』や『3行で簡単にまとめて』と指示すると、必要な部分を短くまとめることができます
堂前:
「あ~なんとなくイメージできた。会議前にとりあえず報告書の概要だけ知っておきたい、みたいな感じかな。」
やまなし先生:
「そうですね。短時間で全体のイメージを掴むのに便利ですね。」
文乃:
「なるほど~、次は『中程度の要約』ってどんな時に使うといいんですか?」
ChatGPTくん:
「『中程度の要約』が便利なのは、次のような場合です。
◆ 中程度の要約
「主要なポイントをしっかり理解しておきたいとき」
「後で内容を伝えるために、ある程度の情報を把握しておきたいとき」
「資料全体の要点を押さえたいけど、細かすぎる説明は不要なとき」
例えば『この文書の主要なポイントを、詳しめに要約して』とリクエストしてもらえれば、重要な部分は残しつつ、細かい説明は省略して要約します。
文乃:
「コレが一番良く使うかなー。長~い文章を読まなきゃなんない時とか。
じゃあ、最後の『詳細な要約』はどういう場面で使うんですか?」
ChatGPTくん:
「『詳細な要約』が欲しいときには、こんな場面が考えられます。」
◆ 詳細な要約
「文書全体をしっかり理解したいとき」
「細かいニュアンスも含めて、全体像を深く把握したいとき」
「特に重要な文書で、漏れなく内容を確認したいとき」
『全体の流れと各ポイントを網羅した詳細な要約をしてください』と依頼していただければ、内容が漏れなく整理された要約となります。
堂前:
「なるほど、内容をしっかり把握しておかなきゃならない文書なんかはこの“詳細な要約”がいいってことですね。」
やまなし先生:
「そうですね。大事なポイントは逃したくないけど、文章量は少なくしたいという時に向いていますね」
文乃:
「ふむふむ、要約のレベルによって、こんなに使い分けができるんですね。これで状況に合わせて頼めそうです!」
堂前:
「先生、“文字数”の指定ってできないですか? 400字以内で…みたいな」
やまなし先生:
「ん~、もちろんできないことはないんですが…ChatGPTくん、文字数ぴったりの文章をつくるのがまだちょっと苦手のようなんです」
文乃:
「そうそう、400字でってお願いしても、300文字くらいでやめちゃったりするよね」
やまなし先生:
「そんな時は『400文字で書いてください』ってリクエストした後に、こんなプロンプトを追加でリクエストしてみてください。
『文章が指示通りの文字数になっているかカウントしてください。そして、より指示に近い文字数になるように書き直してください』
文乃:
「あ、ChatGPTくん自身にカウントさせるんですね」
堂前:
「それでもう一度、書き直してもらうんだ。なるほど、これならいい感じの文字数になりそう」
やまなし先生:
「ChatGPTくんの“仕組み”上、文字数ぴったりにつくるというのはなかなか難しいようなのんですね。
そこでこんな風にだんだんと指定の文字数に近づけていくのが賢い使い方だと思います」
文乃:
「う~ん、ChatGPTくんの要約能力、思った以上に便利ですね~」
堂前:
「会議の議事録とか、ホント長いもんね。」
文乃:
「わたしは最近結婚した同僚の“のろけ話”を要約したいです。昨日なんか2時間も聞かされましたもん……(-_-)」
【やまなし先生の解説】
ChatGPTくんに“要約”をお願いする時には、あなたが希望する要約のレベルを伝えてあげて下さい。
そうすることで、より希望にそった要約をしてくれるようになります。
1. 簡単に要約してほしいとき
「この文書を一言で要約してください。」
「数文で簡単にまとめてください。」
「要点のみを短くまとめてください。」
2. 中程度に要約してほしいとき
「この文書の主要なポイントを詳しめに要約してください。」
「段落ごとに要約をお願いしますが、細かい説明は省略してください。」
「要点を簡潔に示しつつ、重要な部分も少し詳しく説明してください。」
3. 詳細に要約してほしいとき
「文書全体の流れと各ポイントを網羅した詳細な要約をしてください。」
「全てのセクションについて、それぞれ詳しく説明した要約をお願いします。」
「文のニュアンスも含めて、可能な限り原文に近い形で要約してください。」
4.文字数を合わせてほしいとき
「◯文字で要約してください」
+ 『文章が指示通りの文字数になっているかカウントしてください。そして、より指示に近い文字数になるように書き直してください』
上手にリクエストをして、“要約”の能力を上手に使っていきましょう。
【今日のまとめ】
◆ 要約を依頼する際には、ChatGPTに対して要約の「レベル」を指定することがポイント
◆ 要約リクエストの“フレーズ”を工夫することで、「カンタンな一言要約」から「詳細な要約」、「データを明示する要約」まで、自在に変えられます
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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