B-16:「よくある質問」を作ってもらう時の“工夫”とは?!
「ことのは塾」のやまなしです。
……ココは『日本一ハードルが低いChatGPT講座』……。
「仕事でChatGPTをうまく使っていく」ことをテーマにした《ビジネス教室》新しくが開設されたようですよ。
堂前:「文乃ちゃん、万年筆って使ってる?」
文乃:「え? 万年筆ですか? いえ、全然使ったことないですけど…」
堂前:「そっかぁ……」
文乃:「万年筆がどうかしたんですか?」
堂前:「実は、万年筆とかインクのネットショップを担当することになってね、その中に“よくある質問”のコーナーがあるんだけど…」
文乃:「ふむふむ」
堂前:「でも、実はボク、万年筆を使ったことがないんだよね…」
文乃:「えぇ~?! 文房具屋さんなのに?使ったことないんですか? え?? じゃあ、どうやって“よくある質問”を考えるんですか?」
堂前:「最終的にはメーカーさんが『よくある質問』の内容を決めてくれるんだけど、その前に“たたき台”だけでも作っておきたいんだよ。」
やまなし先生:「“たたき台”なら、ChatGPTくんと一緒に作ってみたらどうですか?」
堂前:「えっ? “よくある質問”も作れるんですか?」
やまなし先生:「はい、一般的な質問から売れ行きをよくするあも知れない質問まで、いろいろ対応できますよ。」
文乃:「お? ……なんだか“ワザ”がありそうですね。」
やまなし先生:「まずはオーソドックスな“よくある質問”を作ってくれるようリクエストしてみましょうか?」
堂前:「はい、ぜひお願いします! 私の担当商品は「万年筆のインク」なので、それでお願いしたいです。」
やまなし先生:「じゃあ、まずはざっくりと“インクのよくある質問”を聞いてみましょう。」
『ネットショップに載せる、万年筆インクの「よくある質問」を30個考えて、重要な順に並べ替えてください。』
文乃:「30個もですか!? 多くないですか?」
やまなし先生:「まずはどんな質問があるのか知るために、少し多めの数がいいんですよ。」
堂前:「あ、回答が出てきましたよ。」
ChatGPTくん:
万年筆インクの「よくある質問」を30個、重要な順に並べました。ネットショップの購入者が最も気になる点を意識しつつ、幅広い質問に対応する内容を考えています。
Q1. インクの使用期限はありますか?
Q2. どの万年筆にも使えるインクですか?
Q3. インクの色味は実際の色と違うことがありますか?
・・・
Q30. インク瓶のリサイクルは可能ですか?
文乃:「わ!本当に30個も考えてくれた!」
堂前:「この中からお客さんが気になりそうな質問を選んでいけばいいんですね。……どれがいいかなぁ…。」
文乃:「こんなにあると迷っちゃいますね (^_^;)」
堂前:「よくわかんないから、メーカーさんに任せちゃおうかな?」
やまなし先生:「AIにたくさんの“案”を出してもらって、その中から“選択”するのは、よくわかっている人がやるっていうやり方はオススメですよ。多くの会社やお店がそうしています」
文乃:「確かに、商品のことを“わかってる人”と一緒に選んだ方が良さそう」
堂前:「そうですね、メーカーさんと相談して決めてみます!…あ、支払い方法に関する質問が抜けてるな…」
やまなし先生:「大丈夫、もちろん後から質問を加えることもできますよ。
ネットショップでは支払い方法が気になる人も多いですから、それは重要ですね。」
『質問に「Q. 支払い方法は何がありますか?」を加えてください。』
ChatGPTくん:
新しい質問「Q. 支払い方法は何がありますか?」を追加しました。」
堂前:「あの…先生…Q&Aの“A”の部分もお願いすることってできるんですか?」
文乃:「あ、ラクしようとしてる (#^.^#)」
やまなし先生:「質問に対する回答を考えてもらう、ってことですね。もちろん、できますよ!」
『挙げてくれた質問に「回答例」を添えてください。』
ChatGPTくん:
質問に対する「回答例」を添えました。
Q1. インクの使用期限はありますか?
回答例:インクには明確な使用期限はありませんが、品質を保つためには……
Q2. どの万年筆にも使えるインクですか?
回答例:インクボトルのインクはメーカーを問いませんが、カートリッジタイプのインクは、メーカーで異なる場合が……
Q3. インクの色味は実際の色と違うことがありますか?
回答例:画面上の色は、ご使用モニターやデバイスによって……
堂前:「良かったー、これでかなり時短になります」
文乃:「そういえば、先生、さっき“売れ行きを良くする質問”も作れる? みたいなコト言ってませんでした?」
やまなし先生:「売れ行きを良くする“かも知れない”質問ですね。
「実際にお客さまから寄せられた質問」というより、メーカーさんがアピールしたい内容をQ&Aの形にするんです。」
堂前:「??? たとえば、どんな感じですか?」
やまなし先生:「こんなプロンプトで考えてもらいましょう。」
『販売にプラスになるような「よくある質問」を考えてみてください。テーマ商品は「万年筆のインク」です。』
ChatGPTくん:
『購入意欲を高めるような「よくある質問」を考えてみました。
Q1. インクの色の選び方がわかりません。どのように決めたらいいですか?
回答例:インクの色は、用途や好みによって選ぶのがポイントです。例えば、ビジネス用には……
・・・
Q8. 贈り物にぴったりのギフト用インクセットはありますか?
回答例:ギフトに最適なインクセットも取り揃えています。おしゃれなパッケージとともに、多彩なカラーや特別な香り付きインクのセットなど……
Q9. その店にしか無い“ご当地インク”というのがあると聞きましたが、この店にもありますか?
回答例:はい、当社がインクを製造している岐阜県の自然をイメージした特別色のインクを取り揃えて……』
堂前:「おぉ~“よくある質問”なのに、ちょっとインクが欲しくなっちゃいますね。」
文乃:「“ご当地インク”なんてあるんですね~。知りませんでした。」
やまなし先生:「『"ご当地インク"、販売中』より、『この店にも"ご当地インク"ありますか?』って質問のカタチで言われた方が、なんとなく気になりますよね?
こんなふうに“よくある質問”は商品アピールにも効果的なんです。」
堂前:「「よくある質問」のこういう使い方は思いつかなかったです。これはメーカーさんも喜んでくれそうですね。
でも、こんなにChatGPTくんがデキる子なら、私の仕事が無くなっちゃいそうだな……(^_^;)」
やまなし先生:「いえいえ。最後は“万年筆を使う人の気持ち”がわかる人が、質問を選ぶのが大事ですからね。そういう“心を使う仕事”は、なかなかAIに置き換わらないですよ」
文乃:「堂前さんはまず自分で万年筆を買って使わないとね」
堂前:「確かに (^_^;) でも、万年筆もインクも本当色々あるんだなぁ。ちょっとハマっちゃいそう」
文乃:「そういうの、“インク沼”っていうらしいですよ」
堂前:「ふふふ。いいホームページを作って、たくさんの人をインク沼に引き込んであげよう……」
やまなし先生:「インク沼の河童ですね (^_^;)」
【やまなし先生の解説】
ネットショップやホームページに載せるコンテンツとして“定番”となった『よくある質問』のコーナー(「Q&A」や「FAQ」とも呼ばれます)。
送料や返品に関してなど、実際にお客さまから寄せられた“質問”を並べるだけ……とカンタンに思われがちですが、実は意外と作るのが難しいコーナーです。
そこで活用してほしいのが、「よくある質問」を作ってもらうプロンプト。
『◯◯の“よくある質問”を30コ作ってください』
などとリクエストするだけで、たくさんの「質問案」を作ってくれます。
質問だけでなく「回答」の部分も作ってもらうことも、もちろん可能。
“たたき台”的に作ってもらった回答を、スタッフさんが書き直してホンモノの回答をつくることで、ゼロからQ&Aをつくるよりもずっと短い時間で完成させることができます。
それだけでなく、
『 販売にプラスになるような「よくある質問」を考えてみてください 』
とリクエストすると、その商品やサービスが欲しくなっちゃうような質問も考えてくれます。
実は販売促進の実力もある『よくある質問』。
ChatGPTくんと一緒に、そのポテンシャルを十分に発揮させてみてください!
【今日のまとめ】
◆ ChatGPTはたくさんの「よくある質問」をすぐに作ってくれる
◆ 質問案だけでなく、「回答」部分を作ってもらうことも可能
◆ お客様がギモンに思うコトだけでなく、「商品に興味を持ってもらうための質問」もオススメ
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!