【AIコラム】「データがなくても未来が描ける」ChatGPTのもう一つの力

「ビジネスでAIを使う」というと、 「売上」や「顧客数」など“過去のデータを分析する” という使い方がよく知られています。
もちろんChatGPTは過去データの分析が得意です。過去の売上データをまとめて「見やすい」、「わかりやすい」カタチにするのはお手の物。
しかし、それ“だけ”がChatGPTのできることではありません。
実はChatGPTには、現実のデータがまだそろっていない時期、たとえば「起業して新しい仕事を始めたばかり」、「新しい商品を開発中」といった“まだ実際のお客さんがいない時期”に役立つ、“もう一つの力”があります。
それが“起こり得る未来のストーリーを描く力” です。
■「過去の現実」と「未来の仮想」を両方扱える
ChatGPTは、 売上表・アンケート結果・問い合わせ履歴などの「現実に起きたデータ」はもちろん扱えます。
ですが同時に、
・これから現れるかもしれない顧客
・生まれそうな悩みや不満
・口コミに書かれそうな感想
・ライバル商品と比較されやすいポイント
・お客さまが「よし買おう!」と思うキッカケ
といった“未来”も描くことができます。

■「架空のストーリー」ではなく“起こり得る未来”
ChatGPTがつくるそのような『未来ストーリー』は、決して"思いつきの作り話"ではありません。
一見するとフィクションのように見えても、その背景には膨大な「人がどのように選び、どのように行動するか」という知識や知恵が組み込まれています。
たとえば行動心理学では、
・「人は選択肢が多すぎると迷いやすくなる」
・「最初の体験が良いと、その後の評価が安定しやすい」
など、数多くの“ヒトの意思決定のクセ”が知られています。
また、マーケティングの世界では、「この価格帯の商品はこのポイントで比較されやすい」「初めてその商品を買うキッカケはこの3種類に集まりやすい」といった”パターン”が存在します。
ChatGPTは、こうした理論や経験則、さらに似た市場で実際に起きた事例やトレンドを組み合わせて、
「この商品なら、たぶんこういう買い方をされやすい」
「このサービスなら、こう感じる人が一定数いるだろう」
といった“規則性のある未来”を描き出してくれます。
つまり、ChatGPTの未来ストーリーとは、
「この市場、この商品なら、お客さんがおそらくこう動きやすい」
という合理的な予測の組み合わせなのです。
ですから、たとえデータが何もない段階であっても、ChatGPTに聞くことで“未来の兆し”のようなものをつかむことができます。人間の想像だけでは見落としてしまいがちな部分を見せてくれることで、私たちの想像力(創造力)を補ってくれるんですね。

■AIは「これから生まれそうなお客さまの声」もつくれる
もう少し、具体例を見ていきましょう。
たとえばChatGPTに、「このサービスを使ったお客さまは、どんな感想を言いそう?」と聞くと、まるでその商品を買った人が実在して、話しているような感想や意見を出してくれます。
「ネットショップの写真では大きいかなと思いましたが、届いてみるとちょうど良いサイズで、キッチンの棚にぴったり収まりました」
「『サポートが遅いかも…』と心配でしたが、質問するとすぐ返事が来て安心しました」
「開封した瞬間に素材の手触りが良くて、“これなら長く使えそうだ”と思えました」
このような“未来のお客さまの声”を並べてみると、お客さまがどこを気にし、どんなことに価値を感じ、どこでつまずきやすいのかが自然と浮かび上がってきます。
こうした声を「AIの作り話じゃないか」と見ることもできます。
一方で「まだ出会っていないお客さまが言いそうな、あり得る未来の声」として活用することもできます。
どちらの見方も間違いではありません。ですが、後者の視点を持つと、AIは一気に“未来を考える道具”になります。

■未来の口コミが見えると、戦略は一気に動き出す
これらは、実際にお客さまから言われたことではありません。しかし“実際にあり得る声”として非常に役立ちます。
こういった“仮想の口コミ”から、
・お客さまに刺さるポイント
・つまずきやすいポイント
・改善すべき点の優先順位
・価格設定の妥当性
・店内やネットショップの理想的な導線
などを想像することができるからなんですね。
そして、そこから「何をすればいい?」と考えていくことができます。
上手な経営者や売り場の担当者は、「未来の地図」をつくる役割をAIに与えているんですね (*^^*)

■まとめ:ChatGPTは“未来を見える化する相棒”
このようにChatGPTは、過去の現実データを分析するだけでなく、行動心理や市場パターンをもとに“起こり得る未来のストーリー”を描くことができます。
だから、
「起業したばかりの時期」
「発売になっていない新商品」
のように「データがまだ無い」時でも、“何をすればいいか?”が明確になるんですね。
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「ワタシのこの商品…未来のお客さんに受け入れられるかな?」…ギモンに思ったら、ぜひこんな風にChatGPTに聞いてみて下さい。
「この商品を気に入りそうな人はどんなタイプ?理由も添えて教えて」
「この商品を“買ってよかった瞬間”として、ありそうな場面を3つ考えて」
「この商品の購入を迷っている人が、最後に背中を押される理由を3つ挙げて」
きっとあなたの創造力をかきたてる良い“声”が出てくるはずですよ(*^^*)


今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!



