【AIコラム】発注元からの依頼をAIを使って考えたい!でも情報漏洩も怖い!…そんな時は

---「発注元から依頼が来た。AIを使って対応策を考えたい」
そんなことってよくありますよね。
でも「AIを使うなんて許せん!! 情報漏洩が起きるじゃないか!!」なんていう発注元だった場合…、依頼内容をそのまま入力するのはあまりよろしくありません。
でも、今どき仕事に生成AIを使わないのもナンセンス。
そこで、今日は『依頼された案件をどのように入力したら安全か?』、『どの情報はリアルに入力して、どの情報をフェイクにするか?』を見ていくことにしましょう。
ここが整うだけで、AIの活用度は一気に上がりますよ(*^^*)

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【リアルで伝えるべきは「骨格」】
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AIにとって本当に必要なのは、案件の対応策を考える時に必要な“依頼の骨格”です。
具体的に見ていきましょう。
・発注元がどんなタイプの相手か?(例:食品加工の中小企業/社員20名/ITがやや苦手)
・どんな方向性の依頼なのか?(例:新商品の販促を強化したい)
・こちら側の制約(例:予算が限られている/人手が少ない)
・今、あなたがつまづいている部分(例:依頼内容があいまい/先方の意思決定が遅い)
このような「状況の構造」は、フェイクにしてしまうと本質がズレてしまうため、できるだけリアルに伝えるのがおすすめです。

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【逆に、フェイクで問題ないのは“特定される細部”】
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一方で、具体的すぎる情報は仮名などのフェイクや伏せ字(◯◯)・黒塗り(■■)にして、億が一、流出しても実被害に至らないようにしましょう。
・会社名や個人名
→ A社、食品メーカーB などで十分
・正確な金額 (幅を持たせて記入)
→ 「438万円」→「400万円台」
→ 「広告費92万円」→「90万円前後」
※ あまりにかけ離れた数値にしてしまうと、回答もずれたものになってしまうので要注意。
・商品名や技術名
→ 「有機栽培 ナントカ茶(実名)」→ 「有機栽培茶(A)」、「高価格帯のお茶」
・内部事情やトラブルの詳細
→ 「営業の山田さんのレスポンスが遅い」→「担当者の対応が遅れ気味」
AIは固有名詞ではなく、“性質”を読み取ります。ですので、名前や細かな数字は変えてしまっても構いません。

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【実際にどんな書き方になる?(文例)】
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これは、実務の場面でも使いやすい書き方です。
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食品関連の中小企業A社(従業員20名)から、新商品の販促サポートの依頼があります。A社の正式名称や商品名は伏せています。
【状況】
・業種:食品加工
・販促予算:月10万円前後
・商品:高価格帯の◯◯食品(実名は伏せています)
・過去に販促効果が出にくかった背景あり
・A社は短い納期を希望しています
【相談したいこと】
限られた予算でもA社の期待に応えられる販促計画を考えたい。
AIとして、選択肢や進め方を整理してほしい。
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このような形なら企業も個人も特定されず、AIの力は十分発揮されます。

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【貼ってはいけないものは“そのままの文書”】
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ここだけは注意が必要です。
・契約書や仕様書の全文
・顧客名簿
・メールの全文
・未公開の資料
・売上/原価など実データ
これらは必ず要点だけにして入力する、が基本です。

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【まとめ】
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AIに相談する時は、
1)対応を考えるのに必要な情報(=構造)はリアルに
2)実名などがわかるような個別情報はフェイクに
3)金額などの数字は「幅」を持たせて
4)商品名はフェイクや“特長”に置き換えて
5)内部文書は、そのまま載せずに要点だけ書き直す
この5つだけで、安全性はぐっと高まり、仕事でのAI活用が格段にやりやすくなります。
「依頼主の情報を入力できないからAIに相談できない…」 という方は意外と多いのですが、実は“守る部分”さえ決めれば、AIはとても頼もしい相棒になります。
「情報漏洩が怖いから使わない…」のではなく、「漏れても大丈夫なように仕立てて相談する」のが賢い使い方です。
でも、AIが出した“答え”は100点満点のものではないこともありますので、必ず“あなたの視点”を加えるようにして下さいね。AI"だけ"じゃなく、“あなたとAIの共同作業”で生まれる解決策であることが大事です!


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