AIで『議事録』をつくる。

「会議の議事録、作るのって本当に気が重い…」 「メモを取るのに必死で、自分自身が議論に全然参加できなかった…」

そんな経験、ありませんか?。

録音の10分目あたりで『あれ、ここ誰が喋ってるんだっけ?』と再生を止め、ノートのなぐり書きを見つめたまま、気づけば5分が経っていた……パソコンの前でフリーズする時間は、本当にエネルギーを使いますよね。

でも、その負担、AIという「相棒」にちょっとバトンタッチするだけで、驚くほど軽くなるかもしれません。

今回は、AIに議事録をパパッと作ってもらう時の、明日から使える「ちょっとしたコツ」をお話しします。

■ 議事録のゴールは「きれいに文字起こしすること」ではない

そもそも、なぜ議事録を作るのがあんなに大変なのでしょうか?

それは、私たちが無意識に「みんなの発言を時系列で、漏れなくちゃんと書き写さなきゃ」としてしまうから。

苦労して正確に文字起こししたとしても、実際に議事録を読む人が本当に知りたいのって、ダラダラとした会話の全記録(正確な文字起こし)ではないですよね(^_^;)

本当に必要なのは、「で、何が決まったの?」「次は、誰が・いつまでに・何をすればいいの?」という”結論”です。

つまり、議事録の質を劇的に上げる最大の工夫は、きれいな文章を書くことではなく、ドキュメントの最初の一番目立つ場所に「決定事項」と「次の行動」を配置する「結論ファースト」の構造にすることなんです。

とはいえ、会議をしながらそれを頭の中で整理するのは至難の業。だからこそ、AIの出番です。

■ AI議事録のカンタン「4ステップ」

AIを使って議事録を作る手順は、実はとってもシンプルです。

  • ステップ1: ICレコーダーやスマホなどで会議を録音する
  • ステップ2: AIの自動文字起こし機能を使って、会議の発言をテキスト化する
  • ステップ3: 生成AIの入力欄にペーストして、お願いの言葉(プロンプト)と一緒に送信する
  • ステップ4: AIが作ってくれた下書きを見て、固有名詞のミスやニュアンスのズレを「人間の目で最終チェック」して完成させる!

「これだけでいいの?」と思うかもしれませんが、これだけでいいんです(笑)。完璧なデータを1から用意する必要はありません。録音したデータをそのまま渡すだけで、AIは喜んで働いてくれます。

■ どうやるの? 最初の「準備」と「テキスト化」

「手順はわかったけれど、そもそも会議をどう録音して、それをどうやってテキストにすればいいのかわからない……」という方も少なくないと思います。 新しく高いシステムを導入する必要はまったくありません。今すぐ現場で、無料で試せる身近なやり方をご紹介しますね。

ステップ1:まずは会議を「録音」する(準備)

まずは会話を記録することから始めましょう。

すでに多くの方が「会議の録音」をICレコーダーやスマートフォン(標準のボイスレコーダーアプリ)で録音されていると思います。なので、いつもと同じように会議室のテーブルの真ん中に置いて録音して下さい。

ステップ2:音声ファイルを文字起こしする(AIはGeminiがオススメ)

録音したデータをテキスト化するためには、AIに「録音データ(*.m4aとか、*.mp3といった音声データ)」をアップロードします。

オススメのAIはGoogleのGemini。

(※ChatGPTは、2026年6月現在では、ちょっと面倒 (^_^;))

文字起こししたい音声ファイル(MP3やWAV、M4Aなど)を画面に読み込ませます。

  • 文字入力欄のすぐ左側にある、プラスの形をした「+」アイコン(ファイルをアップロードするボタン)をクリックします。
  • メニューが表示されるので、「ファイルをアップロード」を選択します。
  • パソコンやスマホの中から、文字起こししたい音声ファイルを選んで決定します。
  • 選択が終わると、入力欄の上に音声ファイルのアイコンが表示され、アップロードが完了します。

そうしたら、下記のプロンプトをGeminiに伝えて下さい。

『添付した音声ファイルを日本語で文字起こししてください。

【出力ルール】 ・「えー」や「あの」といった不要な言葉(フィラー)は削ってください。 ・話者が変わるごとに改行を入れて、読みやすく整えてください。』

こうするだけで、参加者ごとのセリフを文字にしてくれます(*^^*)

■ さらに便利に!「話者の名前」を教えてあげる方法

Geminiに文字起こしをしてもらうと、通常は「話者1」「話者2」のように出力されます。 これを一歩進めて、最初から山田さんや佐藤さんといった実名で表示させたい場合は、プロンプトの最後に次の一行を書き添えてみてください。

「なお、登場人物(話者)は、話者1が山田さん、話者2が佐藤さん、話者3が鈴木さんです。」

これだけで、AIは「話者1」を自動的に「山田さん」に置き換えて、綺麗に整理したテキストを出力してくれます(^^)。 誰が何を発言したかが最初から一目で分かるようになるので、後からのチェックがさらに楽になりますよ。

■ AIに「議事録」をつくってもらう

ここまでだと、ただの会議の“文字起こし”。

これを読み込んで、議事録をつくるのももちろん良いのですが、AIは議事録の作成までやってくれます(*^^*)

具体的には、こんな風にAIにお願いしてみてください。

【議事録作成のプロンプト例】

「この文字起こしを、次の4つの項目に分類して、1分で読める議事録を作成してください。

  1. 今回の会議での**【決定事項】**(箇条書きで分かりやすく)
  2. 【次にやること】(【誰が】【何を】【いつまでに】やるかを明確に)
  3. 議題ごとの**【議論の要約】**(結論と、そこに至る主な経緯)
  4. **【保留となった事項】**や、次回への持ち越し課題

■ あなたの会社の「議事録のスタイル(フォーマット)」に合わせることも!

「うちの会社には、決まった議事録のテンプレートがあるんだけどな……」 「いつも上司に提出している、お決まりのフォーマットの形に合わせたいな」

そう思われた方も、ご安心ください!AIは、あなたの会社専用のスタイルに仕立て直すことも大得意です(^^)

やり方は、驚くほどカンタン。

  1. お手本となる「過去の議事録(Wordやテキスト、PDFなど)」を準備する
  2. 文字起こしのテキストと一緒に、その「お手本ファイル」をAIにアップロードする
  3. プロンプトに「添付した過去の議事録のスタイル(フォーマット)に合わせて、今回の会議の議事録を作成してください」と添えて送信する

これだけで、AIはお手本ファイルに書かれている「項目の並び順」や「文章のトーン(『だ・である』調か、『です・ます』調か)」をあっという間に読み解いてくれます。

そして、まるであなたが書いたかのような、いつもの社内フォーマット通りの議事録を1分で作ってくれるのです。 わざわざAI用の難しい指示書を1から作る必要はありません。今会社で使っている「いつもの書類」をそのままAIに見せてあげるだけで、賢く真似してくれますよ。

■ 結論:AIは「サボる道具」ではなく、あなたが「議論に集中するための相棒」

この頼み方をすると、AIは迷うことなく、私たちが一番欲しかった「決定事項」と「次にやること」を最上部に持ってきてくれます。 これなら、会議に出ていないメンバーや忙しい上司でも、最初の数秒で「次の動き」を把握できるようになりますよね。

AIがたった1分でこの見事な下書きを作ってくれたら、あとはあなたの出番。 人間の視点で「大事なニュアンスが抜けていないか」を確認して、サクッと完成です。

議事録をAIに手伝ってもらう本当のメリットは、作業時間が短くなることだけではありません。 「後でまとめるのが大変だから、メモを取るのに必死になる」という心の余裕のなさが消え、「会議そのものに集中して、自分自身の良いアイデアや判断を出すこと」ができるようになることです。

ぜひ次回の会議から「AI議事録」、試してみてくださいね!

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