B-20:A案とB案で迷ったら…「ディベート」してもらおう!
堂前: 「うーん…困ったなぁ…」
文乃: 「堂前さん、また悩んでるんですか?なんだか最近いつもそんな感じですね(#^.^#)」
堂前: 「いや、今回は特に難しくてさ。今年のお正月向けの福袋企画を考えてるんだけど、どれを出すべきか全然決められないんだ。」
文乃: 「お正月の福袋ですか?面白そう!どんなアイデアがあるんですか?」
堂前: 「候補が2つあってね。1つは『高級万年筆・福袋』。高級路線で大人の文房具ファンに喜ばれる内容だよ。もう1つは『文房具大賞・福袋』。今年、文房具大賞をとった文房具の詰め合わせ」
文乃: 「おおっ!どっちも魅力的ですね~。でも、たしかにこれは悩むかも…。」
堂前: 「そうなんだよ。上司にどっちが売れるか説得しないといけないし、どちらも自信がある分、選べない。」
文乃: 「じゃあChatGPTくんに決めてもらったらどうですか?」
堂前: 「それがさ、上司に『ChatGPTくんに決めてもらいました』って報告するのもちょっと…。」
文乃: 「あー、確かにそれは言いづらいかもですね (^_^;)」
やまなし先生: 「それならChatGPTに「ディベート」してもらうのはいかがですか?」
堂前: 「ディベートって、ボクはコッチがいい、ワタシはアッチがいいって討論する…アレですか?」
やまなし先生: 「はい。ChatGPTくんに『高級万年筆・福袋』派と、『文房具大賞・福袋』派に分かれてもらって、それぞれ話をさせてみるんです。こうすることで、客観的な意見を得られますよ。」
文乃: 「面白そうですね!具体的にどうすればいいんですか?」
やまなし先生: 「たとえば、こんな感じのプロンプトを作ります。」
『お正月の文房具福袋のアイデアで迷っています。
A:『高級万年筆・福袋』
B:『文房具大賞・福袋』
でディベートをしてみてください。』
文乃: 「面白そう!」
やまなし先生: 「ホントに話し合ってる感じを出すなら、こんな追加のリクエストを入れてもいいですね」
『実際に話し合っているように、セリフ調で描いてください。』
『互いに意見を伝えたら、それに対する反論もしてください』
堂前: 「なるほど!じゃあ、早速やってみます!」
ChatGPTくん:
司会者: それでは、「高級万年筆・福袋」と「文房具大賞・福袋」のどちらが魅力的か、ディベートを始めましょう。まずは賛成派の意見からお願いします。
賛成派(高級万年筆・福袋支持)Aさん:
「高級万年筆・福袋」の最大の魅力は、その希少性と満足感です。1万円で3万円相当の万年筆や専用ペンケースが手に入るというのは、万年筆好きにとって夢のような福袋です。
特に、普段は高価で手が届きにくい「高級万年筆」を……(中略)
反対派(文房具大賞・福袋支持)Bさん:
「文房具大賞・福袋」の最大の魅力は、今年話題になった文房具ばかりが入っているので、「開ける楽しみ」も倍増です。
「トレンドの文房具が手に入る」という点では、話題性も抜群。家族や友人と…(中略)
《 反論タイム 》
Aさん(高級万年筆・福袋支持):
確かに「文房具大賞・福袋」は話題性はあると思いますが、せっかくの福袋なので特別感がある高級な文房具の方が……(中略)
Bさん(文房具大賞・福袋支持):
「特別感」も大事ですが、福袋の醍醐味は「たくさんのアイテムを手にする楽しさ」ではないでしょうか?(後略)
堂前: 「おぉ……すごく面白い」
文乃: 「どっちも“なるほどなぁ”って思う意見を出してきますね」
堂前: 「うんうん、どっちも説得力がありすぎて、逆に決められなくなっちゃった(笑)」
文乃: 「贅沢な悩みですね~。」
やまなし先生: 「それなら、次は"中立派"のCさんを登場させてみましょうか。中立の立場から新しい案を考えてくださいってリクエストするんです。」
堂前: 「新しい案、ですか。」
やまなし先生: 「そうです。例えば、今の2案をベースに、両方の良いところを組み合わせるような福袋のアイデアが出てくるかもしれませんよ。」
文乃: 「いいですね!堂前さん、もう一度試してみましょう!」
ChatGPTくん:
Cさん: 「どちらも素晴らしい福袋ですが、『高級万年筆』は少し手が届きにくい、でも『文房具大賞』は普段づかいの文房具が多いので、ちょっと現実的すぎる、と思いました。
そこで私は『アイデアがどんどん出てくるクリエイティブ文房具 福袋』を提案します。
使うことが楽しくなる文房具を集めています。たとえば、普段のノートでは満足できない方におすすめのアイデアノートや…(後略)
文乃: 「わ~、それもいいなぁ(^^) 堂前さん、どの福袋にします?」
堂前: 「……決めたっ!!……3種類、全部出す!」
文乃: 「え~、ChatGPTくんにディベートしてもらった意味が無いじゃないですかぁ」
堂前: 「いいの、いいの。意見を聞かせてもらえて、全部出したい!って気持ちが固まったから。
よ~し、福袋、3種類、出すぞ~! じゃあ、ボクは早速、会社に戻って準備を始めますね~。ありがとうございました~(≧∇≦)/」
やまなし先生: 「あ、堂前さん、もう少し、ChatGPTくんに参考意見をもらいましょうか?」
文乃: 「先生、いいの、いいの。これでまた別のアイデアが出たりしたら、もう1つ福袋が増えちゃうから…(^_^;)」
【やまなし先生の解説】
「A案とB案…どっちにしようか。どっちも捨てがたいなぁ」
っていうことってありますよね?
そんな時は、今回のようにChatGPTくんにディベートをしてもらってはいかがでしょうか?(#^.^#)
「賛成派」「反対派」にそれぞれの良さを語ってもらったり、“弱点”を指摘してもらうことで、アイデアの強みや弱みを客観的に見つめることができます。
オススメの工夫は、“中立派”に「第三のアイデア」を出してもらうこと。
AさんBさんの意見を聞いて、新たなアイデアを出してもらうことができます。
ディベートの工夫リクエストは、ChatGPTくんにアイデアをもらうのもオススメ。
『◯◯についてディベートをして』というプロンプトを工夫するとしたら、どのようなフレーズが考えられますか?
と質問すると、色々と教えてくれますよ。
◆ 具体的な視点を指示
「◯◯という命題について、経済学の観点からディベートをしてください。それぞれの意見に関連するデータや仮説を加えてください。」
◆ わかりやすく
「◯◯という命題についてディベートをしてください。ただし、子ども向けに分かりやすく、簡単な言葉で説明してください。」
◆ テレビ番組のように
「◯◯という命題についてディベートをしてください。テレビ番組のように、司会者と3人の参加者で話し合いをしてください」
ChatGPTくんたちにディベートをしてもらうと、あなたのアタマもスッキリするかも!
(…余計、悩みが増えてしまうかも?!)
【今日のまとめ】
◆ AとB、どちらがいい? と悩んだら、ChatGPTくんにディベートをしてもらうと、それぞれの意見の「強み・弱み」が見えやすくなる
◆ 中立派にも入ってもらって、“第三の意見”を出してもらうようにすると、視点がより広がる
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!