B-17:朝礼のための“かっこいいメッセージ”を作ってもらおう!
堂前:「はぁ、どうしようかなぁ…」
文乃:「堂前さん、どうしたんですか?ため息ついて。」
堂前:「いやね、今年入社した新人さんの研修が終わって、いよいよ本配属になったんだよ。」
文乃:「あー、そんな時季なんですね」
堂前:「それで"社内広報紙にメッセージを書いて”ってお願いされちゃって…。そういうの苦手なんだよなぁ…」
文乃:「それで悩んでたんですね~。あ、それならChatGPTくんに頼んでみたらどうですか?結構いいの作ってくれると思いますよ!」
堂前:「うん、それも考えたんだけど、“フツーのあいさつ文”になっちゃうんだよねぇ。」
文乃:「あー…フツーが大好きですもんね、ChatGPTくん (^_^;)」
堂前:「そうなんだよ。もう少しおしゃれな感じにしたいんだよね。たとえば、"ヨーロッパのことわざ"とか入ってるとおしゃれじゃない?」
文乃:「あー、よく見ますね、ヨーロッパのことわざを引用してるの。確かにちょっと知的な感じはします」
やまなし先生:「お二人とも、何か悩んでいるみたいですね。どうしましたか?」
堂前:「先生、ちょうどいいところに。実は、研修が終わった新人さんたちに向けて、今度、社内広報紙にメッセージを書かなきゃならないんです」
文乃:「それで、ちょっとかっこよくしたくて、ヨーロッパのことわざとか入れたいんですって」
やまなし先生:「なるほど、ヨーロッパのことわざですか。それは素敵なアイデアですね。では、ChatGPTくんに頼んでみましょうか。」
堂前:「あ! あんまりベタなのはあれなんで、ちょっとマイナーなことわざで作ってもらえるとうれしいです」
やまなし先生:「わかりました、そのような指示も加えてみましょう。ChatGPTくん、
『 新入社員さんへの挨拶を、ちょっとマイナーなヨーロッパのおしゃれな諺を入れて作ってもらえますか?』
ChatGPTくん:
「新入社員の皆さん、ようこそ。皆さんが新たな一歩を踏み出すこの瞬間、とてもわくわくする気持ちでいっぱいです。
さて、今日はヨーロッパの諺を一つ紹介したいと思います。
『La plus belle aventure est celle qu'on n'a pas encore vécue』
(まだ経験していない冒険が、最も美しい冒険である)
これはフランスの言葉です。これは、これから始まる新しい挑戦や未知の経験にこそ、大きな可能性と美しさがある、という意味です。
これから皆さんが挑戦する仕事や経験は、未知であるからこそ多くの学びと成長が待っています。
怖がらずに、新しい冒険に挑戦してください。皆さんの上司や先輩も一緒にその美しい旅路を歩んでいく準備ができています。
どうぞこの新しい環境で、自分の力を信じ、楽しみながら成長していってください。これからの皆さんの冒険を、心から応援しています。」
文乃:「え!? ちょっとなかなかいいじゃないですか! 堂前さんらしさは微塵も無いけど」
堂前:「後半、余計だね。でも、ホント、素敵な感じです!」
文乃:「先生、“ヨーロッパのことわざ”以外だとどんなのが作れるんですか?」
やまなし先生:「それもChatGPTくんに聞いてみましょうか」
『このような「ヨーロッパのことわざ」以外で、あいさつ文に使うとステキな題材は何がありますか?』
ChatGPTくん:
「たとえば、このような題材はいかがでしょう。
1.文学や詩の一節
古典文学や詩の一節を引用するのも、深みのある挨拶文を作るのに役立ちます。名作や詩の中には、人生や成長に対する普遍的なテーマが多く……
2.著名な経営者の名言
著名な経営者の言葉は、成功者の実体験に基づいた現実的な教えが多いため、ビジネスの場で非常に説得力があります。経営者たちの名言を引用することで……(中略)
「スティーブ・ジョブズは『偉大な仕事をする唯一の方法は、それを愛することだ』と言いました。皆さんも……」
文乃:「あー、この“著名な経営者の名言”っていい感じ。
わたし来週、朝礼の3分スピーチの当番なんですが、そんなのも作ってもらえますか?」
やまなし先生:「では、次は"著名な経営者の名言"を使った朝礼の3分スピーチの原稿を作ってもらいましょうか」
『著名な経営者の名言をモチーフに、朝礼の3分スピーチの原稿を作ってください』
ChatGPTくん:
『今日はジェフ・ベゾスの名言を紹介したいと思います。彼はこう言っています。
"It’s okay to fail. If you’re not failing, you’re not experimenting enough."
(失敗しても構わない。失敗しないということは、十分に実験していないということだ。)
この言葉は、私たちが新しいことに挑戦する時、非常に重要なメッセージを含んでいます。仕事をしていると……』
文乃:「……先生、質問! このひと、誰ですか??」
堂前:「ジェフ・ベゾスさんはAmazonの創始者さんだよ。Amazon、よく使ってるでしょ?」
文乃:「えぇ~っ!? そうなんですか? いつもお世話になってます、ペソスさん」
堂前:「”ベゾス”ね。そっか外国の経営者さんだと、知らない人もいるかも知れないね」
文乃:「そうですね…。もっと私たちもよく知ってる内容の方が、みんなも興味を持って聞いてくれるかも…」
やまなし先生:「じゃあ、こんなのはどうでしょう? テレビCMでよく知ってるようなキャッチフレーズを題材にするんです。たとえば……」
『2000年代のテレビCMなどで人気になった、日本のキャッチコピーを題材に「3分スピーチ」の原稿を作りたいです。まず条件に合うキャッチフレーズの例を10種類挙げてみて。』
ChatGPTくん:
「1. サントリー BOSS 『この惑星の住人は…』
2. 資生堂 TSUBAKI 『日本の女性は美しい。』
3. 大塚製薬 ポカリスエット 『体にピース』
4. ……(後略)」
文乃:「あ、2番のフレーズがいいです! このCM、好きだった」
ChatGPTくん:
『皆さん、資生堂のシャンプーTSUBAKIのCMを覚えていますか?
『日本の女性は美しい』。
私はこのCMが大好きでした。
このキャッチフレーズには、単に外見の美しさだけでなく、内面の美しさや、自分自身を大切にする姿勢が込められていると思います。
日本の文化では、見た目の美しさだけではなく、謙虚さや優しさ、丁寧な振る舞いなど ……(後略)』
堂前:「おー、いい感じにできてる。これならCMを覚えてる人ならきっと興味が湧くね」
文乃:「スピーチの内容、考えるのいつもタイヘンだったんです。わー、これは助かる」
やまなし先生:「どんな人に向けたスピーチなのか?、どんな会社でするスピーチなのか?などの情報を追加すると、もっといい感じになりますよ」
文乃:「やってみます! あー、ちょっとコレ、いいスピーチになりそうじゃないですか!?
ワタシ、この次もスピーチ当番に立候補しちゃおうかなぁ~」
堂前:「……あー、また調子に乗っていらっしゃる……(^_^;)」
【やまなし先生の解説】
社内広報紙の「原稿」や、朝礼の「スピーチ」…
考えるのが得意な人にとっては楽しい仕事かも知れませんが、苦手な人にとっては、なかなか“おっくうな仕事”
「あー来週、当番が回ってくるなぁ……」とユウウツになってしまっている人も多いのではないでしょうか (^_^;)
そんな時はぜひChatGPTくんと一緒に原稿を作ってみてください。
シンプルに
『新入社員向けのあいさつ文を考えてください』
『朝礼の3分スピーチの原稿を作ってください』
とリクエストするだけでもいいのですが、今回のお話のように“モチーフ”を決めて作っていくと、ちょっとステキな原稿ができあがります。
どんなモチーフがいいか? ChatGPTくんのアイデアでは、
・ 会社や商品など、あるいは自分自身の名前の由来
・ 季節をあらわす言葉
・ 心理学の実験や心理学用語
・ 最近の“失敗談”
などを元にしたお話がウケが良さそうとのこと。
たとえ文章をつくるのはChatGPTくんだとしても、
どんな話を題材に選ぶか?
どんなモチーフを面白いと思うか?
は、あなたの“色”がきっとにじみ出てきます。
ChatGPTくんと相談しながら、"あなたらしさ"がにじみ出る原稿やスピーチを考えるワザを磨いていきましょう!
【今日のまとめ】
◆ 「広報紙に載せる原稿」や「朝礼のスピーチ原稿」をつくるのはChatGPTの得意分野
◆ シンプルに「原稿を作って」とリクエストするのもいいけれど、『外国のことわざを題材にして…』、『経営者の名言を引用して…』などと指示すると、より深みのある内容に
◆ ChatGPTを使っても、「どんなモチーフにするか?」を選ぶあなた“らしさ”は、にじみ出る
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!