【ChatGPTとつくる商品紹介文 (6)】~ 質問する「相手」を選ぶ
こんにちは!「ことのは塾」の やまなし です。
以前、「こんな商品は、どのような人が好みそうですか?」と“ターゲット客層”をChatGPTに聞くと、様々なアイデアを考えてくれる、というお話をしましたね。
今日はそのテクニックの応用編です。
◆ “質問する相手”を選ぶ
あなたが次のようなお菓子を発明したとします。
・クロワッサン生地のたこ焼き
・中にクリームやあんこが入っている
・はちみつやチョコをトッピングすることもできる
このようなお菓子は、どのような人が好むでしょうか?
ChatGPTに聞いてみました。
すると、「食べ物の冒険家」、「インスタグラムなどのSNSユーザー」、「子どもたち」といったアイデアを出してくれました。
この内、「子どもたち」をもう少し深掘りして、『どのような子どもたちでしょうか?もっと具体的に教えて下さい』と追加で質問をしてみます。
すると…「甘いものが好きな子どもたち」、「お料理が好きな子どもたち」などのアイデアと一緒に「外食が好きな子どもたち」、「親と一緒に楽しむタイプの子どもたち」というアイデアが出てきました。
そこで、さらにこんな質問を追加でしてみます。
--- 質問する”相手”を外食が好きな子供たちに限定したプロンプト ---
「外食が好きな子供たち」に質問します。あなたはどのような点が気に入ってくれましたか? 箇条書きで教えて下さい
このように「このような人に質問します」とすると、ChatGPTはちゃんとその人のように振る舞って回答してくれるんですね。
・新メニューの探求:外食が好きな子供たちは新しいメニューや斬新な食体験に興味があります。クロワッサン生地のたこ焼きはその条件を満たしています
・お店の雰囲気: このようなユニークな商品を提供するお店自体が楽しいと感じる場合もあります。外食が好きな子供たちは、そのようなお店の雰囲気にも敏感です。
・・・などなど、外食が好きな子どもたちがこの“お菓子”のどんなところを好きになってくれるかのヒントを挙げてくれます。
同じ質問を今度は「親と一緒に楽しむタイプの子どもたち」に限定してみましょう。
--- 親と一緒に楽しむタイプの子供たちに限定したプロンプト ---
「親と一緒に楽しむタイプの子供たち」に質問します。あなたはどのような点が気に入ってくれましたか? 箇条書きで教えて下さい
すると、今度は
・親との共有: おいしいものを見つけて一緒に楽しむ瞬間があり、親との絆を感じられる。
・多世代で楽しめる: 次には祖父母も一緒に連れて行きたいと感じる、家族全員で楽しめるポテンシャルがある。
このように家族で楽しめるという点を評価する言葉が挙がってくるんですね。
このように『質問する相手』を限定すると回答の質も変わってくるのです。
◆ 「聞く人」を変えると “答え”も大きく変わります
ここでさらに工夫をしてみましょう。ChatGPTに「お客さまの声」を想像してもらうのです。
--- 「親と一緒に楽しむタイプの子供たち」の“声”を聞くプロンプト ---
「親と一緒に楽しむタイプの子供たち」に質問します。あなたはどのような点が気に入ってくれましたか? 「お客さまの声」の形式で教えて下さい
・
「ママと一緒にたくさんのトッピングから選べるのがすごく楽しかった!チョコとはちみつ、どっちも試せたよ!」
「パパがいつも作ってくれるたこ焼きとは全然違って、新しい味がして面白かった!」
「クロワッサン生地がサクサクしていて、中のクリームがすごく美味しかった。おばあちゃんもきっと好きだと思うな。次回はおばあちゃんも連れてくる!」
このように、このお菓子を家族と楽しんだ子どもたちの“声”を想像して書いてくれるんですね。
・
では、次に質問を少し変えて、この子供たちの“保護者”の声を生成してもらいましょう。
---「保護者」の“声”を聞くプロンプト ---
「親と一緒に楽しむタイプの子供たち」の保護者の方々に質問します。このお菓子を買ってよかったなと思ったところはどこですか?「お客さまの声」の形式で教えてください
すると、今度は保護者の声のアイデアが挙がってきます。
・
「子供と一緒に選べるトッピングやフレーバーが多いので、親子のコミュニケーションが取りやすくなった気がします。」
「子供がSNSにアップして友達と共有する様子を見ると、これが現代の"親孝行"なのかなと微笑ましく感じました。」
声を聞きたい人を替えることで、ここまで内容が変わってくるんですね。
◆ 「お客さまの声」の“回答例”が出せる
このように生成した“声”は、実際に「お客さまの声」を集める時に役立ちます。生成された文章を『回答例』として載せるのです。
アンケートなどで「お客さまの声」を集めることって、よくあると思います。
でも、意外とあっさりとした答えが返ってくることって多くありませんか?
このお菓子の感想も「おいしかった」、「珍しくて良かった」といった短い答えが多そうです…。
そんな時、「回答例」を見せると、回答の“質”が変わることが多いんですね。
例えば、ChatGPTが生成した
「ママと一緒にたくさんのトッピングから選べるのがすごく楽しかった!チョコとはちみつ、どっちも試せたよ!」
という“声”を回答例として載せていたら、「子供に感想を聞いて書けば良いのだな」とわかりますね。
「子供がとても喜んでいたので、買ってよかったと思いました。特に自分でトッピングを選べるのが楽しいようでした。」
という回答例が載っていたら、「大人の感想を答えればいいのだな」とわかります。
質の良い「お客さまの声」を伝えてほしいのなら、このような回答例を示すのが大切です。
◆ChatGPTはセリフ表現も得意
その商品がどのような“場面”で使われるものなのか? それをセリフのやり取りで表現する手法があります。
そのようなシーンを作るのも、ChatGPTは大得意です。
子供:「わあ、これ見て、ママ!クロワッサン生地のたこ焼きだって!」
母親:「え、本当に?それは面白そうね。どうやって作ってるのかな?」
子供:「中にクリームやあんこが入ってるんだって。それに、トッピングではちみつやチョコも選べるんだよ!」
母親:「うわー、それは美味しそう。試してみようか?」
子供:「うん、絶対試してみよう!ママがよく作ってくれるクロワッサンと、お祭りで食べるたこ焼き、両方好きだから、一緒になってるなんて最高!」
母親:「じゃあ、トッピングは何にする?」
子供:「はちみつとチョコ、半分ずつにしてもらえるかな?」
母親:「いいね、それなら私も食べてみたいな。」
子供:「これ、SNSにもアップするんだ!みんなにも見せたい!」
母親:「いいアイディア、じゃあ写真もいっぱい撮ろうね。」
こうしてセリフで描くと、その場面が目に浮かびやすくなりますね。
このようなセリフを書いてもらうには、こんな質問をしてみましょう。
--- セリフを聞くプロンプト ---
「親と一緒に楽しむタイプの子供たち」に質問します。どのような点が気に入ってくれましたか?実際のセリフで答えてみて下さい
このように質問してみると、上のようなセリフのやり取りのアイデアが返ってくるんですね。
・・・・
質問する“相手”を限定することで、あたかもその人が目の前にいるような質問をすることができます。
「お客さまの声」を聞くのはもちろん、お客さまが実際にその商品を使っている場面をセリフで表現してもらうこともカンタンです。
「どんな人が使ってくれるんだろう?」という質問からもう一段階深掘りしてみて下さい。きっと面白いアイデアが返ってきますよ!
【次回につづきます】
--- 「ことのは塾」 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
・・・・
ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
・・・・
しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい!