仕組み 01:ChatGPTは“言葉の島”を渡る船?
新しい年が始まりましたね。
2025年は「ChatGPTを使ったことがある」というレベルから、「ChatGPTを使いこなしている」という人が増えると言われています。
“自己流の使い方”からもう一歩進めるため。“使いこなし”に効く「ChatGPTの“仕組み”」を一緒に見ていきたいと思います。
仕組みを知っていると、「ほしい答えが出てくる指示(プロンプト)」が書きやすくなるかも?!
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ChatGPTの中には、たくさんの“言葉”がバラバラに収録されています。
その言葉をつなぎ合わせていくことで、意味を持った“文章”を作っていく…ざっくり言えばこれが生成AIの仕組みです。
たとえるなら、大きな“海”があって、そこには「お餅」、「営業活動」、「なぜなら…」など、様々な“言葉”の”島”がたくさんある、とイメージして下さい。
その“海”のことを専門用語で『LLM(Large Language Model)』といいます。
その海にはたくさんの”言葉の島”があって、それぞれ“住所”(専門用語でエンベディング)が決められていて、「この島からどの島が近いか?遠いか?」が決まっています。
つながりのありそうな島は近く、関係があまり深くなさそうな島は遠くの住所を持っています。
ChatGPTは"その海をわたる船"であり、舵を動かす操舵手。
そしてユーザー(あなた)はその船の”船長”だと考えて下さい。
船長さんの仕事は、船のゴール、進む方角を決めること。
出航の指示(プロンプト)を出すと、船はその方角に向かって進んでいきます。
…実は、船長さんのできることはココまで (^_^;)
ゴールに向かって、いくつの島に寄っていくか? 次にどの島(言葉)に寄って言葉を集めていくか?などはChatGPTが考えて進めていきます。
例えば『飼い猫はどんなご飯を食べますか?』という指示(プロンプト)をしたとしましょう。そうするとプロンプトの中の言葉をヒントに“最初の島”が決まり、そこから旅はスタートします。
たとえば最初の島は「飼い猫」と決まったとします。
周りにはたくさんの島がありますので、次の寄港地は選び放題。操舵手は「飼い猫」島から住所が近い島を探して、そこに進みます。
「飼い猫」島から近い(意味的に関係のある)のは「キャットフード」島でしょうか、「ねこまんま」島でしょうか。意外と「犬」島も近いかも知れません。
ここで住所が遠い島、たとえば「宇宙旅行」島や「筋トレ」島などは、なかなか次の寄港地には選ばれません。
そして、この船の旅は一直線には進みません。別の島に寄ったり、また帰って来たりすることもあります。
「こっちが良い航路かな?」
「こっちの島の方が船長の希望に合っていそうだ」
そんな風に考え、行ったり来たり迷いながらChatGPTくんは航路を決めていきます。
紆余曲折ある旅の中で言葉が集まってくると、それはだんだんと”意味のある言葉・文章”になってきます。
そしてゴールにたどり着く頃には、最初の命令 『飼い猫は何を食べますか?』という問いの“回答”が現れてくるのです。
「キャットフード」、「カリカリ」、「は」、「保存」、「しやすく」、「栄養バランス」、「が」、「整って」、「いる」…など。
何百、何千といった「関係のある言葉」、「並べて意味の通じる言葉」を集めて並べて回答を作っている、というわけですね。
このようにしてChatGPTは、プロンプトの”回答文”を作っています。
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今、見てきたように、船長の出航命令(プロンプト)から全ては始まります。
そこで、『船長はゴールの正確な位置や方角を伝えるのが大切だ』と考えられるようになりました。そこで考えられたのが次のような「長文プロンプト」と言われるような指示です。
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あなたはプロのパーソナルトレーナーです。
以下の【テーマ】について【ステップ】に従って、ブログ記事を書いてください。
#テーマ
おウチでできる短時間エクササイズ
#ステップ
1: テーマにあわせた記事のタイトルを多数考えて、その中から…
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条件をあらかじめ事細かに伝えておくことで、航路をしっかりと定めていこうというのが、このような長文プロンプトのねらい。
…ですが、このような細かい指示は、かえって逆効果だということも言われるようになってきました。
ベテラン船長は、そうではなく
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「おウチでできる短時間エクササイズ」についてのブログを書いて
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のような「ざっくりゴール」を示して、まずは船を進ませることを重視するようになってきました。
でも「長文プロンプト」のような、しっかりとした具体的な命令の方がより要望に合った言葉を集めていけそうです…。なのに、なぜ“ざっくりゴール”の方が選ばれるようになってきたのでしょうか?
その“答え”は次のお話で! (≧∇≦)/
【今日のまとめ】
☆ ChatGPTは“言葉の島”を旅する船
~ ChatGPTは、それぞれの“島”で言葉を集め、それらをつなぎ合わせて意味のある文章(回答文)を作っています。
☆ あなたは船長、ChatGPTは操舵手
あなたの命令(プロンプト)が船の出航合図であり、ChatGPTはその指示をもとに「次の島」を決め、言葉を集める操舵手の役割を果たします。
☆ 集めた“言葉”で、回答文をつくる
~ 一回の出航で、何百、何千、何万の言葉を集め、組み合わせることで複雑な文章も作ることができます
☆ 航路は一つじゃない
~ 同じプロンプトでも、航路が違えば集まる言葉も違います。同じ質問や指示をしているのに回答が違う、というのはこの仕組みのため
--- 山梨 栄司
今、話題のChatGPT(「生成AI」)。
・ 展示会の「チラシ」の内容を考えてくれたり、
・ 会議用の資料やタイムスケジュールをうまく作ってくれたり、
・ 社内にある売上データや「お客さまアンケート」などのデータを分析してくれたり
と、『業務の効率化』や『業務のレベルアップ』に非常に役立っています。
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ソフトバンクの孫さんなど大企業のトップも活用している、この新技術。
しかし、もっと大きなインパクトを享受できるのは、実は「中小企業」や「小さなお店」。
一人のスタッフが、いくつもの仕事を柔軟にこなす必要がある会社やお店であればあるほど、"様々な仕事のアシストができる"ChatGPTの恩恵は大きくなります。
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しかし…
私たちにご相談いただく企業やお店から伺ったところ、
☆ ChatGPTを社内に導入したいが、何から始めたら良いのかわからない…
☆ 我が社ではどんなことに使えるのか? 今ひとつつかみきれない…
☆ 「新しいことを覚えたくない」、「自分の仕事を奪われるのでは?!」と社員が前向きになってくれない……
といった“声”があるのも事実です。
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そこで私たち「ことのは塾」は、『日本一ハードルの低い ChatGPT講座』と題して、ChatGPT初心者にもとっつきやすい研修プログラムを提供させていただいております。
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