なぜ、言いたいことが伝わらない? ~ 『なぜならチェーン』という文章作法
こんにちは!「ことのは塾」のやまなしです。
最近、色々な所にセミナー講師としてお呼ばれしているのですが、どこに行っても「やっぱりみんな同じようなコトで悩んでいるんだなぁ」ということを再認識します。
乱暴に分けてしまうと、その"お悩み"は大きく2つに分けられるんですね。
一つは『 自分が何を言いたいのか、わからない 』という悩み。
そしてもう一つが『 自分が言いたいことの伝え方がわからない 』という悩み。
今日は『 自分が言いたいことの伝え方がわからない 』という方のために、初歩的な文章作法をお伝えしましょう!
言いたいこと、伝えるべきことはちゃんとわかっているのに、うまくそれを伝えることができない・・・あなたもそんな悩みを抱えているでしょうか?
そんなあなたに、「ことのは塾」は良い文章作法を用意してるんです!!
それは、『 なぜならチェーン 』という文章作法。
変な名前ですが、お気になさらず (^_^;)
この文章作法、あなたが主張したいポイントを書き出すことから始まります。
ここでは例として「 秋に飲むなら何が一番か?」ということについて考えていきましょう。
秋に飲むものの中で、あなたにとっての一番は何でしょう?
秋に新製品がたくさん出る「ビール」?
だんだん寒くなってくるので「あたたかいお茶」や「紅茶」?
スポーツの秋だからこそ「スポーツドリンク」??
どれか一つ決めて、『 秋の飲み物は○○が一番!』紙に書いてみて下さい。
何でもいいですよ。
私の場合は「紅茶」です。猫舌なので、ミルクをいれてちょっと冷ましたりしてます (^_^;)
・・・
さぁ、それではこの文章作法のコアになるポイントを見ていきましょう。
この文章作法の名前は『なぜならチェーン』です。
その名の通り、「なぜなら・・・」という表現を利用するからなんですね。
あなたが今、書いてくれた、「 秋の飲み物は○○が一番! 」。
その後ろに「なぜなら・・・」をつなげてみて下さい。
「 秋の飲み物は○○が一番!なぜなら・・・」
と、こうなります。
もちろんこの後には「あなたが○○を"秋の飲み物No.1"に選んだ理由」を書いていくのです。
私は・・・
「 秋の飲み物は紅茶が一番! なぜなら秋にたくさん新発売されるスイーツに合うと思うから」
と、こんな感じで書きました。
あなたが選んだ飲み物にも、それを選んだ理由がありますよね?
「なぜなら・・・」の後にその“理由”を書いていくのです。
え!? 特に理由は無い?
・・・そう言ってしまったあなた!
それがあなたの文章を「何を言いたいのかわからない文章」にしてしまっているのかも知れません・・・。
・・・
人の行動は、そのほとんどが何かしらの理由があって行われています。
「おいしそうだったから、食べた」
「疲れたから、休んだ」
「天気がいいから、出かけた」
などなど。
何もしていない時でさえ、「 何もすることが無いから、何もしなかった 」と理由があるものです。
行動には“理由”があるのが普通なんですね。
今回の文章作法は、いわばその“普通”にのっとった形で文章を書き進めていくというものなのです。
あなたが選んだその飲み物がなぜ、秋の飲み物No.1なのか? その理由がきっとあるはず (*^^*)
その“理由”が“主張”に加わることで初めて、その主張は説得力を持つのです。
・・・
「伝えたいことが伝わらない」、「伝え方がわからない」・・・
そう思った時は、あなたの"主張"に"理由"がちゃんと付けられているか?、それを確認してみましょう。
世の中にある多くのチラシやDMを見てみますと、この"理由"が書かれていないことが多いんですね。
もし近くにチラシやDMがあったら見てみて下さい。
「 今買うならこのエアコン!」という"主張"だけのものや、「 今、一番売れてます!売り切れ寸前!お早めに!」という"煽り文句"だけのものが多いんです (^_^;)
情報があふれる現代・・・"主張"だけではお客様に納得して、買ってもらうことは難しいでしょう。
そこに"理由"があるからこそ、お客様は納得し、「あぁ、それはいいなぁ」と思ってくれるのです。
・・・
"主張"を書いて、その次に「なぜなら・・・」と"理由"を書く
それだけのことでも、あなたの書く文章がとっても論理的になって、説得力を増すはずです。
『 なぜならチェーン 』の文章作法、ぜひお試し下さい!
--- 今週は質の良いカーテンやカーペットを手掛けるメーカーさん、アスワン株式会社様に呼んでいただき、小売店さん向けの講演をして参りました。
テーマは『 魅力を伝える“言葉” 』。
良いカーテン・カーペットを扱っている小売店さんでありながら、それがうまく伝えられないで歯がゆく思っているという方は少なくありません。
良いモノ・良いサービスを提供している“職人肌”の方ほど、そういう傾向にあるような気がします (^_^;)
でも、一人の消費者として考えると、良いモノ・良いサービスこそ、ちゃんとアピールしてほしいですよね?
だからこそ、職人肌の誠実な人こそ、“伝えるノウハウ”を知るべきだと私たちは思うのです。
・・・
90分の講演ですが、実はその半分くらいの時間は「考える時間」になっています。
「 ウチの店だったら、どんなキャッチコピーがいいだろう? 」
「 そもそも、ウチのカーテンを買ってくれている人はなぜ買ってくれているのだろう?」
そんな“基本的なこと”を考える時間って、意外と取れないもの (^_^;)
なので、このような席でしっかりと向き合うことが大事だったりします。
参加者の多くは経営者さん。でも、このように真剣に考えて、ペンを動かしてくれています。
実はこの後、「では考えたキャッチコピーを周りの皆さんに披露して下さい」という時間がありまして (^_^;)、皆さん、照れながらも上手いキャッチコピーを披露し合って下さいました。
同業他社さんと“売り文句”について語り合うことなんて、あまり無いですから、面白い機会になったと思います。
・・・
講演後の懇親会でも、
「 良いモノを提供しているっていう自負はあったけれど、“伝える”ってやっぱり重要だな、と再確認しました 」
「 大事だとわかっているけど、意外と“言葉”って、あらためてじっくりと考えたことが無かったので良かったです。ためになりました 」
「 こんなにアタマを使う講演は珍しいですよ (≧∇≦) 」
といった“声”をいただきました。
参加して下さった皆さん、ありがとうございました m(_ _)m
・・・
みんなで考えると、「良い言葉」はたくさん湧いてきます。
皆さんの会社 / 組合でも「魅力を伝える言葉」、「売れる言葉」についての勉強会を開催してみませんか?
「ことのは塾」の勉強会について、詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらのページもご覧になってみて下さい。
https://kotonoha-juku.co.jp/seminar-ws/
“想い”の伝え方ノウハウは、こちらにも載っています。
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--- 「ことのは塾」の“伝えるノウハウ”をぎゅっと詰め込んだ一冊です。
“どう言ったら伝わる?”をテーマに、すぐにでもチラシやDM、ホームページに活用できそうな「文章例」をたくさん掲載しております。
誰にとっても身近な存在である『食べ物』をテーマにしていますので飲食店や食品メーカーさんはもちろん、学習塾、リフォーム会社、家事代行サービス、旅行代理店など、様々な業種の方にご活用いただいております。
「販促物に何を書いたら良いか迷った時、参考にしています」
「新人にホームページの仕事を任せようと思った時、参考書として渡しました」
「この本をみんなで見ながら、来月のチラシの内容を考えるようにしています」
などなど。活用して下さる方が今でも増えています (*´ェ`*)
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「若い人ならSNSに慣れているだろう」ということで、新人さんが抜擢されることも多いのですが…
残念ながら、「書くこと」に慣れている人ばかりではありません…。
それに個人のSNSと、会社のSNSでは勝手が違いますし、かかるプレッシャーも大きく違います。
そして、一番の“問題”は・・・
「社内に教えてくれる人がいないこと」
多くの企業では、SNSやメルマガの文章をつくる時のマニュアルなどは無く、担当者個人のセンスに任されているところが少なくありません。
「若い人の感性で、自由にやってよ」
なんて言ってしまっては、新人さんは萎縮してしまいます…。

「ことのは塾」は、こうした新人さんを『商品紹介の即戦力』にするのが得意です!
・ どのような内容を書けばいいのか?
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そのような『商品紹介文のキホン』を20年間、お伝えしてまいりました。

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「自社商品のキャッチコピーをつくる」という作業を共同でやることで、新人さん同士が仲良くなる、という効果を狙っている、という人事部の方もいらっしゃいました。
・・・
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