「気分がアガる」でネイルは売れる! ~ 情緒的ベネフィットのおはなし
こんにちは!「ことのは塾」のやまなしです。
ちょっと前のお話・・・
お客様と話していると、“ネイル”の話になりました。
その方はネイルが大好きで、特に夏が近づくにつれ、華やかな爪にできるのがとても嬉しいという人。
でも、ある時、ダンナさんが「ネイルとか金と時間の無駄でしょ。何のためにそんなことするの?」と聞いてきたそうで・・・。
まぁ、夫婦喧嘩になったそうな (^_^;)
この話を聞いて、「そんなダンナさん、センスが無い!」と怒って終わり、ではもったいない。
ここはひとつ、なぜこんな“すれちがい”が起こってしまうのかを考えてみましょう (#^.^#)
・・・
このダンナさんがおそらく見ているのは、ネイルというサービスの“機能的な部分”。
ネイルを「爪を保護する」という“機能”で見たら、それを必要としているのはプロ野球選手など、ごく限られた環境にいる人だけでしょう (^_^;)
『 ネイルとか金と時間の無駄でしょ。何のためにそんなことするの 』
と思うタイプの人は、おそらく「機能的なこと」に目が行っている人。
でも、ネイルをすることで得られる「良いコト」は、決してそれだけじゃないですよね?
一番大きなメリットは、『 気分がアガる 』、『 精神安定剤になる 』といったところでしょうか。
ふつうのお化粧は鏡を見なければ自分には見えませんが、ネイルは手作業をしていたりする間、よく見ることができます。
その度に気分転換できたり、意欲が出たりするなら、十分にネイルをする意味ってあります (≧∇≦)
・・・
難しいコトバで、これを『 心理的(情緒的)ベネフィット 』と言います。
つまり「感情にとって良いコト」。
経営学者のデビット・アーカーさんは、
商品には、
1) 機能的 ベネフィット
と
2) 情緒的ベネフィット
がある、と言っています。
例えば、
1) 機能的 ベネフィットは、
「名刺の印刷が早くできる」、「価格が安い牛丼」、「光センサーで不良品を取り除くことができる」、など、まさにその商品やサービスが持つ“機能”から得られる“良いコト”のこと。
一方、2) 情緒的ベネフィットは、
「これを見ていると気分がウキウキしてくる」
「これが使えると父親として誇らしい」
「これを身につけてるとモテるような気がする」
「それが好きな人たちの仲間に入れそう」
など、その商品を持っていたり、使うことで得られる“感情”にとっての“良いコト”。
今、流行っている商品・サービスは、この「感情のメリット」をうまく演出しているところが多いように感じています。
たとえば、スターバックスコーヒー。
カフェの機能性、たとえば「コーヒーの栄養価」、「開店時間」、「料金」などだけを取って比べてみたら、他のコーヒーチェーン店とあまり変わらないのではないでしょうか。
そして、スターバックス好きな人はおそらく、
『 そんなトコロで選んでないよ 』
と口を揃えて言うでしょう (^_^;)
「 あそこは落ち着ける 」
「 ちょっといい気分で仕事ができる 」
「 スタバ好きな人の仲間に入ったようで誇らしい 」
といった“良いコト” = 情緒的ベネフィットを挙げるのではないでしょうか。
・・・
では、皆さんの商品・サービスについても考えてみましょう。
皆さんのホームページやパンフレット、チラシをご覧になってみてください。
“機能的ベネフィット”は、もうすでに書かれてあるのではないでしょうか。
「 こんなことができます 」、「こういうことが実現できます」といった内容です。
では・・・
“情緒的ベネフィット”は、そこに描かれているでしょうか?
『 このバッグを持っていると、毎日の通勤が楽しいです 』
『 キャンプ場でコレを使うと、子供たちが尊敬の眼差しで見てくるので誇らしいです 』
『 自分に似合う服が選べるようになると、人と会うのがむしろ待ち遠しくなりました 』
などなど。
意外と書いてないお店、会社・・・多いんですよ (^_^;)
もしもそういった内容が書かれていなかったら、ぜひこれまでにいただいた“お客様の声”をもう一度、確認してみて下さい。
そこには「嬉しかった」、「楽しかった」など“情緒的ベネフィット”が描かれていると思います。
「 ウチの商品は、人をそんな気分にさせるんだ! 」
「 私のやっているサービスは、人をそんな気分にできるのね! 」
そういう“気づき”が得られたら、ぜひそれをアピールしていきましょう!
そうすることで、
『 ○○とか金と時間の無駄でしょ。何のためにそんなことするの 』
とか言っちゃう人を減らすことができるのですから。

秋は“勉強”の季節・・・今、多くの組合や団体様から、“売れる言葉”の講演依頼をいただいております。
ありがとうございます m(_ _)m
講演をご依頼いただく方に共通しているのは、「 良いモノを作っているから、もっと知ってもらいたい 」という“想い”。
モノもサービスも世の中にたくさんあふれていますので、昭和の頃のように「良いモノを作っていれば、黙っていても売れる」という時代ではなくなってきています。
でも、往々にして“良いモノ”を作る人って、“口下手”なんですよね (^_^;)
ウチの父や祖父も、そういう大工でした。
( せっかく良い家を建てているのだから、それをもっと多くの人に知ってもらえば、良い家に住める人が増える! )
そう思って、私はこんなシゴトを選びました。
大工はもう廃業をしてしまいましたが、“良いモノ”を作っている皆さんの応援はこれからも続けていきたいと思っています。
ぜひ、皆さんが「良いモノを作っている。もっと多くの人に知ってもらいたい、買ってもらいたい」と思っていらっしゃるのなら、ぜひお呼び下さい!
皆さんと同じように“想い”を持った会社が、これまでどのような宣伝や広告、マーケティング活動をしてきたか、どのようにしたら“売れる言葉”が書けるようになるのか?などをお話させていただきます。
興味を持っていただけましたら、こちらのページもご覧になってみて下さい。
これまでの「講演実績」や、「よくある質問」などが載っております。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしております (*´ェ`*)
twitterのフォロー、Facebookの友達申請も大歓迎です!
「ことのは塾」の本、絶賛発売中!
--- 「ことのは塾」の“伝えるノウハウ”をぎゅっと詰め込んだ一冊です。
“どう言ったら伝わる?”をテーマに、すぐにでもチラシやDM、ホームページに活用できそうな「文章例」をたくさん掲載しております。
誰にとっても身近な存在である『食べ物』をテーマにしていますので飲食店や食品メーカーさんはもちろん、学習塾、リフォーム会社、家事代行サービス、旅行代理店など、様々な業種の方にご活用いただいております。
「販促物に何を書いたら良いか迷った時、参考にしています」
「新人にホームページの仕事を任せようと思った時、参考書として渡しました」
「この本をみんなで見ながら、来月のチラシの内容を考えるようにしています」
などなど。活用して下さる方が今でも増えています (*´ェ`*)
お求めはお近くの書店、またはネット書店でどうぞ!
発行:「ことのは塾」
住所: 〒424-0862 静岡県静岡市清水区船越東町200-5
編集:「ことのは塾」メールマガジン編集部
お問い合わせ先メールアドレス : start@kotonoha-juku.co.jp
「ことのは塾」プライバシーポリシー
「ウチの新入社員にSNSやメルマガの担当を任せたい」
「だから、文章のコツを教えてあげてもらえませんか?」
そのようなご要望で、「ことのは塾」に勉強会を依頼される企業やお店が春は多くなります。
・・・
「若い人ならSNSに慣れているだろう」ということで、新人さんが抜擢されることも多いのですが…
残念ながら、「書くこと」に慣れている人ばかりではありません…。
それに個人のSNSと、会社のSNSでは勝手が違いますし、かかるプレッシャーも大きく違います。
そして、一番の“問題”は・・・
「社内に教えてくれる人がいないこと」
多くの企業では、SNSやメルマガの文章をつくる時のマニュアルなどは無く、担当者個人のセンスに任されているところが少なくありません。
「若い人の感性で、自由にやってよ」
なんて言ってしまっては、新人さんは萎縮してしまいます…。

「ことのは塾」は、こうした新人さんを『商品紹介の即戦力』にするのが得意です!
・ どのような内容を書けばいいのか?
・ 目にとまるキャッチコピーはどう書けばいいのか?
・ “わかりやすい文章”にするために気をつけたいコト
・ 実際に購入につなげるためにはどんな“仕掛け”をすればいいのか?
そのような『商品紹介文のキホン』を20年間、お伝えしてまいりました。

最近では、オンラインで全国各地のスタッフを集めて、一斉に研修会を行う、というスタイルも定番になっています。
「自社商品のキャッチコピーをつくる」という作業を共同でやることで、新人さん同士が仲良くなる、という効果を狙っている、という人事部の方もいらっしゃいました。
・・・
必要なのに、なかなか教えてもらう機会の無い、「商品紹介文の作り方」。
この春、みなさんで学んでみるのはいかがでしょうか?
「ことのは塾」の研修会の詳細&お申し込みはこちらのページからお願いします!
